看護師のお給料が高い病院を狙うには?!その方法を徹底攻略!
更新:2023/05/08
[給料, 転職]こんにちは!Kaorunです。いつもお仕事お疲れ様です!
「仕事内容には満足しているけど、もう少し良いお給料を貰いたい!」「一か所に腰を据えていて、本当にお給料は上がるのかな?」そういった疑問を持っている皆さん、いらっしゃい!
看護師のお給料が高い病院ってどんな所なの?という気になるところと、お給料を少しでも高くするための方法を徹底解説します!
看護師として働くなら、お給料が高い病院の方がいい
看護師として就職先を選ぶとき、あなたは何を優先して選んでいますか?
研修内容が充実している事、専門性があり働くだけで高いスキルが習得できる、福利厚生が充実している、人間関係が良くて働きやすいこと……などなど、実に沢山の理由があるでしょう。
でも、正直に言って、それだけじゃ生活できません。生活に先立つもの……そう、お給料です!お給料が良くなければ、働くうえでのモチベーションも下がります。
頑張って働けば働くほど、それに見合った高いお給料が貰えるなら、働き甲斐もあるというもの。同じ働くなら、やはりお給料が高い病院で仕事がしたいですよね。
平均的な看護師のお給料よりあなたのお給料は高いですか?安いですか?
看護師の給与体系は、私立か公立か等の設置主体や病床規模、勤続年数などによってもかなり変わってきます。
それではまず、あなたのお給料が高いのか、それとも安いのかを見てみましょう。
看護師の平均年収
日本看護協会の「2022年 病院看護・助産実態調査 報告書」から勤続10年の看護師の給料・基本給を確認していきましょう。
- 給料:324,446円
- 基本給:246,770円
次に、厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査から看護師の平均年収・給料を確認しましょう。
- 年収:508万1300円
- 給料:351,600円
- ボーナス:862,100円
国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は443万円です。
看護師は専門職ですから、一般的な仕事に比べて比較的お給料が高い事がわかりますよね?じゃあ、この額と比べて、今のあなたのお給料はどうだったのでしょう?
「あ~、大体同じぐらいだからホッとしたわ」とか「私の働いている病院は三次救急を扱ってるERもあるから、やっぱり平均より高かった」という人もいるでしょう。
ですが、「これだけ働いてるのに、看護師の平均給料より私のお給料の方が安い!」とショックを受けている人だっているはずです。
男性看護師は、男である以上誰しも年収が高い事を望むでしょうし、女性でも同じ看護師として働くなら、お給料が高い病院の方がいいはずです。
でも現実は、看護師のお給料にはかなりの差があります。それもそのはず、看護師のお給料の相場なんて、あってないようなものなのです。
どうしてこれだけ差が出るの?看護師のお給料事情
そもそも同じ看護師として働いているのに、どうしてお給料にこれだけ差が出るのか、あなたは不思議に思いませんでしたか?
実はこのお給料の金額差は、全てその経営母体の差によるものなのです。
大学病院は文字通り高度医療を提供し、その分保険請求も高額になりますから、大学病院の看護師のお給料も高いという結論になります。
総合病院でも、その運営母体が大手企業だったり(この場合は職員の健康診断や入院を優先して実施する目的で設立されたものが多いようです)、グループ企業として介護サービスなどと連携して病院を運営している所など、その懐事情は様々です。
→「同じ看護師として働くなら、少しでもお給料の高い職場で働きたい!という方は、こちらをチェック!」
看護師のお給料で高い額を貰えるのはやはり大学病院?!
では実際に看護師として働く上で、高いお給料をもらえる病院とはどのような所なのでしょうか?
看護師に人気のある病院を、都道府県別にランキング表示したサイトでも、やはり東京都の病院は高給与なために人気があります。『東京都の病院人気ランキング』でも、やはり大学病院が上位にランクインしており、各大学病院の特徴や福利厚生などについて詳しく掲載されていますので、東京都の大学病院に興味がある方にはお勧めです。
大学病院の他にお給料が高く人気がある病院は、循環器専門病院や、手術や救命救急外来(ER)の件数の多い総合病院などとなっています。
お給料が高い病院の代表格…大学病院
そもそも大学病院は、大学が経営している病院ですので、日本の最先端医療を担う経営規模の大きい病院です。要するにそれだけ経営母体への収入も大きいという事になります。看護師としては業務量が多く仕事もかなり忙しいのが特徴です。
経営母体そのものが大きいので労働組合や保険組合も規模が大きく、福利厚生もしっかりしていますし、お給料だけでなく、退職金などもかなり高額です。ですから、看護師のお給料が高額になるのも頷けますね。
国立大学病院の看護師は国家公務員?!
おそらく多くの皆さんがまだ混同していると思いますが、国立大学病院に勤務する看護師は、かつては国家公務員になっていました。しかし2015年から「国立病院機構」という独立行政法人となったため、看護師も一般の社員と同等になった訳です。
ですがやはり国家公務員であった名残は未だに残っています。そりゃそうですよね。今までの給与体系をがらりと変えてしまったのでは、今まで働いていた人と、これから働く人との間に大きな格差が生まれてしまいます。
ですから、やはり民間の病院としては高額で、初任給が高い上に昇給が良いので、どうしてもお給料が高い病院ということになります。
専門性の高い専門病院
大学病院以外に看護師のお給料が高い病院と言えば、専門性の高い病院があります。特に多いのは循環器系の手術を主に扱った専門病院や第三次救命に特化したERが整備された病院などです。
ERとは、本来はEmergency Room(救急室)という診療スペースを表す言葉ですが、現在の日本では救命救急センターを指す事が多くなっています。
急性心筋梗塞や脳卒中、心肺停止状態、頭部外傷や多発性外傷などの重症患者を受け入れる場所です。ER看護師とは、その救命救急センターでの中核を担う存在です。
こういう病院は急性期の治療を積極的に行うため、急性期の様々な加算が取れ、病院の収入そのものが多いことが看護師のお給料に影響していると考えられます。
働く地域による収入差
看護師が勤務する病院によってお給料に差が出てくるというのは当然なのですが、その他に働く場所によってもお給料には差が出てきます。
看護師のお給料が高い地域の順番で提示した都道府県ランキングでは、ランキングの上位に東京都があります。やはり人口密度が高い地域ほど、病院を利用する人口も多いため、看護師のお給料が高い傾向にあります。
看護師の給料ランキングで高額の病院は、やはり東京に集中していますが、看護師の高額給与が期待できる病院としては、神奈川、千葉、大阪などにも高額給与の病院があります。中には年収1000万円を超える給与を期待できる病院もあります。
神奈川県横浜市は人口も多く、病床数の多い病院も多数あるため、『横浜市の病院人気ランキング』のように特集を組んで高待遇の病院を紹介してくれているサイトもありますのでお勧めです。
→「やっぱり働くなら、少しでもお給料の高い職場で働きたい!という方は、こちらをチェック!」
看護師のお給料を高い額にするには、手当の高い病院を狙う
年収1000万以上なんて夢のまた夢……という気がするでしょうが、実は夢ではありません。
私の知り合いの中にも、大病院で管理職をしている方は年収1000万を超えている人は多くいます。ですが、大学病院や専門病院で働く以外にも年収を増やす方法はまだまだあります。
認定看護師になってベースアップと管理職も狙う
認定看護師とは救急看護や皮膚・排泄ケア等の専門分野における知識と熟練した看護技術を持つ看護師のことを言います。
熟練した高い技術力と知識を持って患者様のケアにあたると同時に、同じ看護師に指導をしたり、個別の相談に応じたりします。
専門看護師になってベースアップと管理職も狙う
がん看護や精神科看護の分野などの専門分野において、高いレベルの看護ケアを患者様やその家族などに提供する看護師のことを言います。
がんや精神疾患は身体的苦痛のみならず、精神的にもかなりの苦痛を伴いますので、患者様やその家族の精神的苦痛に対しての相談を受けたり、疾患に対する倫理的な問題を解決するための仕事をします。
認定看護師や専門看護師はベースアップと管理職も狙える
こうした専門資格を取るためには、もちろん大変な苦労を伴いますが、一定期間勉強してその資格を取得すれば、手当が支給されますし、管理職に昇進するチャンスが大幅に上がります。
はっきり言えば、認定看護師・専門看護師になっても手当がもらえる可能性は少ないですし、金額も多くありません。でも、管理職への道は大きく開かれます。
管理職になれば、基本給のアップや管理職手当が期待できますので、おすすめなんです。
管理職の手当ての高い病院を狙う
お給料が高いと言えば、やはり管理職になるのが一番の近道ではありますが、気になるのがその手当です。
将来的に私は管理職になりたい!と考えている人はこちらをチェック!→「看護師の管理職の役割・道のり・悩み・給料について大解説!」
管理職になればお給料が高額にはなりますが、実の所、管理職の手当て自体は、平均的にはあまり高いとは言えないのが現状です。
主任クラスまでは残業手当が支給される所が多いのですが、師長(課長)クラス以上になると残業手当が出ず、サービス残業が多いなどの弊害も出てきます。
勿論、管理職になればそれだけでお給料的には高額になる(基本給が上がる)というメリットはありますが、やはり管理職を狙うのなら、その手当が高い職場を選ぶことが望ましいです。
特に管理職手当が高いのは病床数の多い大規模病院になっていますので、同じく狙うなら大規模病院の方が良いでしょう。
各種手当が高い病院を狙う
看護師として働く際に給与として支給される手当としては、資格手当、家族手当、扶養手当、通勤手当、精勤手当、夜勤手当、残業手当など、実に様々なものがあります。
それらの手当てに関しては、ある程度の相場はあるものの、かなり病院によって違います。資格手当が5,000円~30,000円、精勤手当てが5,000円~20,000円と本当に様々なのです。
また、日本看護協会の「2020年 病院看護実態調査 報告書」によると、3交替の準夜勤手当は平均4,154円、深夜勤手当は平均5,122円です。2交替では平均11,286円でした。
病床規模別でみると、3交代、2交代のいずれも大規模病院より中小規模の病院の方が、夜勤手当が高い傾向にありました。
中小規模の病院の中には、2交替の夜勤手当が20,000円以上のところもあります。
大学病院や専門病院などの大病院は給与が高い分、とても忙しく、残業も多いのが実情です。
ですが、中小規模の病院の場合は残業も適度で、夜勤手当などが平均額より高いので、あまり無理せずに高額のお給料を期待したいという場合は、中小規模の病院の方がお勧めです。
調整手当の多い病院を狙う
例えば、男性看護師で扶養家族が多い場合など、家族手当や扶養手当だけで5~10万円も支給される病院もあります。
これは逆に大学病院など給与体系が明確化されている所では少なく、200床クラスの中規模病院の方が、調整手当てとして個別交渉が可能です。
こういう調整手当がある病院は、通常の初任給が安くても調整手当てとしてかなりの額をプラスしてくれる場所もありますから、見逃せませんね。
→「少しでも給料や手当の高い病院で働きたいけど、自分で探すのは大変!という方は、こちらをチェック!」
看護師のお給料が高い病院を選ぶなら、転職サイトを利用する
ハローワークやナースバンクでもお給料が高い病院を見つけることは可能です。
ですが、管理職手当の高い大規模病院の求人や、調整手当の高額な中(小)規模の病院は非公開求人が多いために、中々自力で探すのは難しいとも言えます。
提示額と手取り額にかなりの差があるケースも
ハローワークやナースバンクで公に提示されている額面は、そのまま信じてはいけないケースも多々あります。提示された額面が多かったのに、いざ就職したら手取り額が全然違うなんていうことはよくある事です。
病院は夜勤手当などの見込み額を提示してきますが、中には残業手当まで含めて提示する病院や、支給額から福利厚生施設などの運営費や管理費を差し引く病院まであるんですね。
すると、いざ支給された手取り額を見てびっくり!予定していたより5万以上少ない……なんてこともあるんです。これは要注意です。
お給料だけで判断すると残業が多いケース
また、お給料だけで判断してしまうと、かなり忙しい、バリバリに残業だらけのブラックな職場にぶち当たってしまう可能性も高いんですね。
そこで、転職コンサルタントの出番です。転職コンサルタントに相談して、気になる病院のお給料の手取りや、実際の残業時間について具体的に調べてもらいましょう。
調整手当が高い病院は自分で探すのが難しい?!
病院によっては、履歴書や面接時の内容で、「この人がどうしても欲しい」となれば調整手当を高額に3万~10万円も付けてくれるところがあります。実際、私が働いている病院は、この調整手当が多いんです。そのため、個人の能力によって支給額がかなり異なります。
さらにその能力をコネや紹介を使って前評判としてアピールしてもらうと強力です。「あの人なら間違いない」「前の病院でも活躍していた」という確証があると、調整手当は高くなる可能性が大なのです。
つまり以前一緒に勤務していた医師や管理職からのコネや紹介があると一番確実なのですが、それがない場合は調整手当のアップはそこそこで留まってしまうでしょう。
そこで、転職コンサルタントにあなたのセールスポイントを上手に売り込んでもらい、調整手当をアップしてもらいましょう。(但し、こちらは今求人をしている病院側の要求と、あなたの経歴がマッチするかというタイミングもありますので、あまり過剰な期待はしないでくださいね。)
このように、看護師にとってお給料が高い病院と言うのは優良案件で、中々ハローワークやナースバンクで探すのは難しいのが実情です。
今後の人生を豊かにするためにも、高いお給料の病院で働いて、がっちり貯金したいと考えている人は、転職サイトの転職コンサルタントに相談してみてはいかがでしょうか?
きっとお給料が高くて働きやすい病院を探してくれること、間違いなしですよ?
あなたのXデーに備えて看護師転職サイトに登録しておこう!
看護師転職サイトのおすすめ
【1位】:マイナビ看護師
運営:株式会社マイナビ
マイナビ看護師は看護師の転職を一番確実に成功させてくれる、信頼性の非常に高いサービスです。専任担当者があなたの状況や希望を最大限に反映した形での求人紹介をしてくれます。
【2位】:ナース人材バンク
運営:株式会社エス・エム・エス
ナース人材バンクも、転職をサポートしてもらうのにオススメです。非公開求人も多く、思わぬ好条件の求人が見つかる可能性が高いですのでマイナビ看護師と併せて是非利用してみてください。
執筆者情報
- ナースの楽園は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
最新の投稿
- 2022年12月21日給料看護師が年収500万円以上可の求人を選ぶ注意点は?基本4つと離職率!
- 2022年8月18日転職看護師が資格取得支援ありの求人を探す注意点5つ!
- 2019年7月1日悩み看護師の中途採用時は妊娠について聞かれる?それとも聞かれない?
- 2019年6月21日悩み看護師の異動先が合わないで辞めたい!そのストレスはハンパじゃない