第二新卒の看護師の転職は、就職先選びが最大のポイント!
公開:2017/10/02
[転職]こんにちは!Kaorunです。いつもお仕事お疲れ様です!
第二新卒の看護師が転職する時は何かと大変……。
「すぐに辞めた根性なしと思われそう…」「第二新卒は新卒よりも需要がないのでは?」「転職したらある程度収入が下がるよね…?」などなど、不安がいっぱいです。
でも選び方ひとつで、人生が劇的に変化することもあるんですよ!
第二新卒の看護師の転職には、周囲の偏見や業界の冷たい視線がある?
第二新卒の看護師の転職は本当に大変だという話をよく聞きます。
そもそも看護師は入職したら一から育てるものなのだから、第二新卒だって自分たちが育てればいいという認識がある私には、その大変さの理由が今一つ理解できていませんでした。
どうしてそんなに第二新卒の看護師の転職が大変なのか?……その原因を細かくひも解いてみましょう。
一般職の新卒離職率は、看護師よりも高い
第二新卒とは、一般的に新卒で就職して1~3年以内で退職をし、その後転職活動をする若手求職者を言いますが、新卒者が就職後数年で離職する割合は、実は年々増加傾向にあります。
これは看護師のみならず全ての職種に言えることで、大学新卒者の離職率は18.9%、短大新卒者は12.8%と高いので驚きです。
それに比べれば、看護師の新卒離職率が7.5%というのは低い数字ですよね。
医療業界の中では、転職率が最も高い看護師
資格を持っていれば仕事には困らないと言われる医療業界ですが、医師に関して言えば、看護師のようにフリーで仕事をしている人は少なく、ほとんどが大学病院の医局に所属し、そこから配属されることが殆どです。
医局を抜けるときは医師としての覚悟を決めるときと言われているほどですから、医師の第二新卒なんて話は殆ど聞いたことがありません。
他の業種に関しても薬剤師や放射線技師など、看護師に比べると第二新卒は少ないと言われています。
医療業界の中では看護師が最も転職率が高く、仕事を転々とする人材確保の難しい職種だとされているんですね。
一部の人事担当者にとって、第二新卒は「やる気のない」人間と言う先入観がある?
人事担当者にとってワガママ職種の看護師ですが、それでも一つの施設に努める年数は平均7年ほどあります。
新卒の看護師は入職して1~2年はほぼ戦力になりませんので、教育を受けるだけ受けて、いざこれからという時に仕事を辞めてしまうのですから、ある意味「給料泥棒」だと思われています。
一部の人事担当者にとっては「やる気のない人種」「根性のない人間」という、悪い先入観だけが植えつけられてしまっているのかもしれませんね。
第二新卒だって、やる気は満々なんです!
ですが、第二新卒の看護師でも、転職を希望している理由を聞けばそんな杞憂は吹っ飛びます。
皆さんとっても前向きでやる気がある人ばかりなんですね。たまたま新卒で入職した職場が自分に合わなかっただけ……ただ、それだけなんです。
ですから採用側も、すぐに即戦力になる看護師を求めている職場以外は、意外に前向きに第二新卒の採用を検討してくれています。
地域ごとの第二新卒看護師の転職受入れ状況はどうなっているのか?
第二新卒の看護師の転職を受け入れてくれる先はたくさんあります。でもやっぱり地域によって、その受入れ状況は微妙に違っているようですね。
受け入れ第一位はダントツ大阪
第二新卒の看護師を受け入れてくれる、求人率ダントツ一位は大阪です。
大阪府では未経験やブランク、新人看護師と言う経験の浅い看護師を受け入れる病院が沢山あります。
大病院から総合病院、回復期、慢性期等の求人情報と介護保険施設など、介護の世界まで幅広く求人があるようです。これは大阪が慢性的に看護師不足に悩んでいる結果かもしれませんね。
地方都市でも幅広く求人はある
北は北海道、南は福岡、大阪近郊であれば兵庫県なども第二新卒の求人は多くあります。
北海道の場合はやはり札幌や函館、小樽など人口の多い市に求人が集中しています。
特に多い求人情報としてはケアミックス系の病院や介護関連施設、訪問看護です。
高齢者が多い土地柄や、看護と介護の両方を必要とする利用者が多いのが特徴で、体力的に力が要る職場が多いようですね。
大都市東京が、意外に狭き門?
それなら東京だって第二新卒の求人は多いはず!……と、誰でもそう思うでしょうが、意外にも東京の場合、正規雇用の求人がそれほど多くはありません。
東京都における第二新卒の常勤看護師求人の多くは、病院への派遣看護師の求人です。
特にケアミックスや介護関連施設における求人が多のですが、中には総合病院でも第二新卒に新卒同様の教育を受けられる体制を整えた病院もありますので、どうしても常勤で働きたいという方は根気強くさがせばきっと見つかります。(健和会のように第二新卒を大々的に募集している病院もあります。)
派遣看護師が多いというのも、大都市東京ならではなのでしょうかね?
第二新卒の看護師に対して、平気で酷い言葉を吐く人は無視しましょう!
今回看護師の悩み相談の掲示板で、第二新卒の方の相談を何件か読みましたが、個人的に先輩看護師のキツイ物言いに驚きました。
また、実際に第二新卒の方との面談も数多くしましたが、職場を辞める際やその後に、周囲の人々の無思慮な言葉に心を痛めている方も大勢いました。
患者の痛みを知らなければ良い看護は出来ませんが、それはイコール人の痛みを知るという事に通じると思います。
もちろんプロとして感情移入ばかりはしていられませんが、それでも相手の精神的痛みを知っていたら、傷口に塩を塗りつけるような言葉を相手に言ったり出来ないはずだと思います(それだけ酷い内容の言動を見聞きしたわけですが……)。
自分は失敗しなかったから、失敗した人間に辛く当たるのか?
おそらく、職場で辛い思いをしながらも、「私は歯を食いしばって頑張ったんだ!」と自負している人たちが、第二新卒で転職をする看護師に対して、「大した技術もないくせに転職するのはおかしい」とか言い放つことが出来るんでしょう。
でも、看護師の仕事は本当に大変です。普通のメンタルでは到底できません。
新人で入職して自分と同じく乗り越えられなかったからと言って、第二新卒の看護師を落ちこぼれのような物言いをするのは変です。
失敗する人がいるからこそ、新人を受ける側は「じゃあ今度はこうしてみよう……」と様々な対策を考えるのです。
それらの工夫があったからこそ、辞めずに上手くレールに乗れた看護師がどれだけいることか。そういう事も考えずに一方的に辞めた人を攻め立てるのは如何なものでしょうかね?
どうしても自分が咎められているように感じてしまう
第二新卒の看護師は転職の際に、面接官に「どうして前の職場を辞めたんですか?」と質問されて、自分が咎められている気分になるという話を聞きます。
それは、周囲(身近)にいて仕事を辞めずに済んだ看護師たちが、辞めていく彼女たちを冷たい視線で見たり、先にも話したように無神経な言葉を浴びせたりすることが原因だったのではなのではないかと思います。
それが原因で自分に自信を無くし、何につけても咎められているように感じてしまうようになったのではないでしょうか?まさに負の連鎖としか言いようがありません。
まずはそこから変えていきましょう
これは私の実体験ですが、面接の際に、第二新卒の看護師に前の職場を辞めた具体的な原因を聞きました。
すると彼女はそれまでの朗らかな表情を一変させ、表情を硬くして口を閉ざしてしまいました。
最初はそんなにつらい経験だったのかな?とも思ったのですが、後で聞くと、実は辞めたことを私に咎められたのだと思い込み、表情が強張ってしまったと言います。
求人側が即戦力を求めているのであれば、第二新卒という時点でアウトで、それ以上に詳しい理由などは聞きはしません。
逆に「この人に入職してもらったら、どういう部署に配属すれば上手くいくのだろう……」という興味があるからこそ、どうして辞めたのかと言う理由が気になるのです。
あなたを咎めているわけでは決してありませんので、面接官に聞かれたら素直に話してみることをお勧めします。(但し、前の職場の組織の悪口だけはNGですよ?)
そして自分に少しでも自信を持つこと
人間と言う生き物は、人と他者の間に線引きをして、相手を値踏みします。相手が自分よりも少しでも劣っていれば、自分に優越感を感じて相手を見下します。
そうして自己肯定をしていくことで自我を保っている生き物だと言えます。第二新卒者に対してそれだけで見下してくるような相手は、器の小さい人間として相手にしないことが一番です。
あなた自身の価値は、そういう器の小さい人間には推し量ることのできない大きなものです。ですから、自分を肯定し、少しでも自信を持つことが大事ですよ?
第二新卒の看護師の転職先としては、どういう所がお勧めなの?
第二新卒の場合、転職先をどのような選択肢で選ぶかで、その後の人生が大きく変わってきます。
勿論看護師としての建前もあるでしょうが、ここはしっかり本音で考えた方が上手くいきます。まずは入職して1年未満で辞めてしまった方へのお勧めを紹介しましょう。
看護師としてのスキルアップを図りたい、やる気型のあなたには総合病院がお勧め
新人としての配属先が忙しすぎて辞めたけど、本当はもっと専門的な技術をバリバリに磨きたいし、看護師としてのスキルアップはしたい。
やる気だって人一倍ある!……というあなたには、第二新卒研修の充実している総合病院をお勧めします。
どうしても第二新卒の場合、採血や処置業務などの看護技術が未熟なままで退職しているケースが多いはずです。ここはしっかりと勉強をする姿勢を整え直して、もう一度挑戦してみるのが良いでしょう。
ですが、比較的大きい病院は確かに業務内容も多く忙しいので、前の病院の忙しさに参ってしまったという場合は、新しく就職する病院の業務量に関してもきちんと気を付ける必要があります。
卒後2年目や3年目で辞められた第二新卒の方には
新卒1年未満で辞めてしまった場合と2年目、3年目で辞める場合では、やはり辞めようと思った動機や環境が大きく異なります。
2年目の人は、新人という立場を卒業して新しい新人が後輩としてやってくるので、これから自分が先輩としてやっていけるのかどうかが不安になることが原因として挙げられます。
3年目で辞めようと思う人は、看護技術的な事は問題なく出来ても、リーダー業務や後輩への指導、夜勤時の重圧などのストレスで退職を決心することが多いようです。
卒後2年目、3年目で辞められた方には、こちらでも詳しくアドバイスを記載しておりますので、是非ご参考になさって下さいね。
2年目の方⇒看護師2年目で転職・・・それは不安と焦りから?そのワケを徹底解明!
3年目の方⇒看護師3年目は転職ラッシュ!その理由と成功法をお教えします!
夜勤や交代勤務が苦手、精神的に参ってしまったという方には、次のようなお勧めもあります。
交代勤務が苦手で日勤業務だけ希望と言う方にはクリニックがお勧め
以前の職場での交代勤務が原因で体調を崩して辞めてしまったという人には、やはり夜勤の無いクリニックがお勧めです。
ですが、クリニックの場合、第二新卒に対する研修制度が整っておらず、即戦力を求める場所も多いため、就職先選びには慎重にならざるを得ません。
クリニックに努める先輩たちが優しくて、OJT(業務の中で教育をしてくれる)をしっかりしてくれる場所を選ぶのが吉です。
そういう点では中々そう上手く良い職場に当たらないかもしれませんが、根気強く選べば必ずありますので、諦めないでくださいね。
人間関係が原因で精神的に参ってしまったという方には精神科がお勧め
前の職場が忙しすぎて体調を崩し、適応障害だと言われた。またはうつ病になりかけて休職し、結局退職してしまったという方も多くいるようです。
そういう方の場合は、メンタルケアのプロがいる精神科などは如何でしょうか?
もちろん賛否両論あり、精神科の看護師にあまり良いイメージを抱いていない方もいらっしゃると思います。
ですが実際は仲間のスタッフにとても優しい職場です。私も精神科に長期間勤務して管理業務をしていましたが、年配の看護師が多く、若い方をとても大事にしてくれる傾向があります。
スタッフの精神的な不調にもいち早く気づき、周囲がフォローしてくれるので、とても暖かくて素敵な職場です。個人的に第二新卒の求人も多く受け入れてきましたのでお勧めですよ。
第二新卒の看護師さんの転職には転職コンサルタントの力を借りるのも良し
ここまで読んで頂いて、第二新卒の就職先選びの最大のポイントは何か、ご理解いただけたかと思います。
でも、新しい職場での第二新卒研修が充実していて、先輩看護師が丁寧にOJTの教育をしてくれるのか、業務量は自分に合っているか……などを自分でどうやって確認したら良いのか、不安に思ったかもしれません。
私が病院で人事に実際関わっていて感じるのは、最近の第二新卒には転職コンサルタントの付き添いが増えているという事です。
勿論、第二新卒で転職に慣れている人がいるわけはありませんので、「第二新卒でも本当に採用してもらえるの?」という不安がある人には、転職コンサルタントの力と言うのはとても心強いものに感じるでしょう。
転職コンサルタントなら、自分が抱いている不安を言葉に変えて伝えてくれる
転職コンサルタントは、文字通り転職のプロですから、採用側の人事担当者とも普段からコミュニケーションが取れていて、通常なら質問し辛い内容でもどんどん質問して聞いてくれます。
例えば前にも言ったように、新しい職場での第二新卒研修制度の充実程度や業務量、先輩看護師が丁寧にOJTの教育をしてくれるのか等、事前に自分が不安に思っていることを相談しておけば、自分が聞かなくても転職コンサルタントが絶妙なタイミングで面接官に質問してくれます。
これなら、どんなに面接に不慣れで自信がない人でも、安心して任せられますよね。
面接後の不明点にも即対応
また、面接で疑問に思ったことや不安に感じたことなどを、その時に直接聞けなくても後で転職コンサルタントに相談するだけで、後日きちんと確認して返事をくれます。
自分では中々聞き辛い給与面の質問や有休や残業、福利厚生面などの質問も、すべて転職コンサルタントが事細かく対応してくれます。
中には既にその職場の事を熟知していて、確認しなくてもスラスラと答えてくれる人までいますので、本当に驚きですよ。
第二新卒の看護師で転職に不安を抱いている人でも、転職コンサルタントに任せれば安心して就職できますので、転職サイトに登録して、転職コンサルタントに一度詳しく話を聞いてみましょう。
あなたのXデーに備えて看護師転職サイトに登録しておこう!
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執筆者情報
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