看護師の管理職の給料は高い?それとも安い?気になる実際を検証!
更新:2023/04/12
[給料]こんにちは!Kaorunです。今日もお仕事お疲れ様です!
看護師の管理職の給料は高いのか?それとも安いのか?気になりますよね。
今現在管理職をしている人は、一般的な相場が気になるでしょうし、一般ナースの皆さんも知りたい人は多いはずです。
今回は、そんな管理職のお給料について調べてみました。
看護師の管理職は基本給も高かった!
看護師の場合、資格手当や残業手当・夜勤手当等があるので、他職種よりお給料が良いイメージがあります。
師長や看護部長などの管理職もお給料が高いイメージがありますが、実は管理職になると夜勤手当がなくなる(もしくは管理当直だけなので手当が少なくなる)ので、そのままだとお給料自体は減ってしまいます。
そのため、管理職のお給料が一般ナースよりも安くならないように、病院側は管理職手当と基本給を高くすることで調整をしています。
気になる!看護管理職の基本給
看護師の基本給は、以下の表のように看護管理職と管理職以外とで、金額にかなりの差が出ていることがわかります。
出典:「看護職の賃金」
これらの基本給に、師長クラスの管理職手当が平均で約3万円~5万円、それ以上が約5万円~10万円の管理職手当が付きますので、夜勤手当分が減っても、一般ナースよりお給料が良いのは目に見えてわかりますよね。
ただし実際は、看護師長と一般ナースの基本給月額が逆転している(師長の給料の方が安い)病院が14.7%も存在しているという結果も出ていて、ちょっとビックリしてしまいました。
これは、師長になると残業手当が付かないというのが、大きな理由になっているのです。
看護師の管理職が普通のナースよりお給料が安くなる理由
では、残業代のあるなしで、お給料にどれだけの違いが出るのかを見てみましょう。
例えば、月の残業数が60時間と計算した場合、時給1600円のナースなら、1,600×60×1.25で、月に12万円も違う事になってしまいます。
これでは、管理職と一般ナースの間にお給料の逆転現象が起きるのも頷けます。
本来ならば安くならないように調整しなければならないのですが、管理職になった途端お給料が安くなったという場合は、その調整がきちんとされていないという事になります。
管理職だから残業代を請求できないと言う決まりはない
実際問題として、管理職の皆さんはかなりの残業をしています。
これらがすべてサービス残業になってしまっていることで、一般ナースよりもお給料が安いというのは、おかしいと思いませんか?
労働基準法では、管理監督者に対する時間外および休日労働に対する手当支給の義務は定められていません。
管理監督者とみなされるかどうかの判断ポイントとしては、
①労務管理上の権限(採用・配置・人事考課など)、
②経営方針決定への参画、
③出退勤時間の裁量があり、さらに管理職としてその地位に相応しい待遇(給与額等)がなされているかどうかが問われます。
師長は管理職と呼ばれることも多いですが、これらの要件を満たしていなければ、時間外勤務手当や休日勤務手当の支給が必要です。
引用元: 「看護師の仕事と給与の特徴」
管理職になってお給料が安くなるというのは、『管理職としてその地位にふさわしい待遇(給与額等)』が取られていない可能性が高いです。
このようなケースは、管理職であっても、残業代を請求してもおかしくない訳ですね。
じゃあ、なんで請求しないの?
……と疑問に思うかもしれませんが、管理職になる人と言うのは、組織にとってある程度『イエスマン』でなければ選ばれません。
お給料に不満があっても請求できない、人のいい人がほとんどなのです。
病院側にしてみれば、真面目に働いてしっかり残業(もちろんサービス残業)をしてくれる人を管理職にした方が、残業代がかからなくて済むわけですから、そういう点を見越した人選でもあるのです。
(やり方がセコイというか、意地汚いとは思いますが、それが現実なんですね……。)
もしかしたらあなたも、『イエスマン』なのではないでしょうか?
看護師の管理職の給料に不満を感じたら?
管理職の場合、原則的に残業代を請求できませんから、頑張れば頑張るほど残業代が付く一般ナースに比べ、どれだけ働いても定額のお給料しか出ない事で「給料が少ない」と感じてしまいます。
給料に不満を感じた時の究極の3択
このように『せっかく管理職になったのにお給料や待遇面で不満を感じる』と言う人は、一体どうすればいいのでしょう?
それは、今の職場でお給料を上げてもらうか、管理職を降りるか、管理職でもお給料の良い病院に移るかです。
組織だった病院などは、お給料の規定もあるので、自分だけお給料をつり上げてもらうのは難しいでしょう。
管理職になってしまうと、お給料の問題だけで降格を願い出るのはまず無理です。
ならば最後の手段として、転職を考えるしかありません。
管理職として転職をする際は、残業手当が付かなくても、その分をきちんと見込んで支給してくれるお給料の良い所を選ぶべきです。
また、管理職はもう懲り懲りだと思っている人は、管理職以外で働ける場所を探しましょう。
今後自分はどうしたいのかを、一度転職コンサルタントに相談してみて下さい。
きっと、あなたの不満を聞き入れ、希望条件に見合った職場を探してくれるはずですよ。
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