看護師の求人は嘘ばかり?!嘘を見抜く簡単な方法とは
更新:2023/03/30
[転職]こんにちは!Kaorunです。いつもお仕事お疲れ様です!
看護師の求人は嘘ばかり・・・!?というのが、今回のテーマです。
「ネットで求人情報を見てるけど、この情報って嘘じゃない?」
「自分が勤めてる病院の求人情報を見たら、嘘ばっかりで驚いた!看護師の求人情報って本当は全部嘘なの?」
なんていう声を耳にします。
確かに、ネットの情報とは便利な反面、意外に無責任な内容が多いのもまた事実なのです。
「じゃあ、何を信じて仕事を探せばいいの?」
というあなたのために、今回は求人情報の真実を上手に見極める方法をお教えします!
看護師の求人のどこが嘘なのか?現場ナースのリアルな声
看護師の求人には嘘が多いと言っても、具体的にどのあたりが嘘なのでしょうか?
看護師の求人と言えば、お給料が高くて高待遇なものばかりが多い印象を受けませんか?
「え?ちょっと待って?私以外の看護師はこんなに待遇が良いの?」と、自分の勤めている病院と比べて愕然としてしまう人もいるのではないでしょうか?
しかし、世の中の看護師が全て高給与・高待遇だとしたら、誰も転職など考えませんし、看護職を辞めようとする人も少なくて、今のような看護師不足にはなっていないはずです。
要するに、看護師の求人情報の嘘は、少しでも良い情報を提示して就職してほしいと言う、雇用側の思惑が働いているせいで起きている悪い現象なのです。
では実際に、どれだけの人が看護師の求人情報に嘘を感じているのか、その率直な意見を聞いてみましょう。
- 自分の働いている病院の求人が明らかに事実と違っていた
- ハローワークから就職したのに実際と違ってた
- 結局は誇大広告…完全に騙された
- 研修が充実している職場を選んだはずなのに……。
- 『初心者・ブランクのある方歓迎』とか、ありえない!
自分の働いている病院の求人が明らかに事実と違っていた
30代前半 女性 看護師歴5年
今勤めている病院は250床で、急性期の受け入れもしているので、とにかく毎日忙しく、月の残業時間は100時間を超えています。休みだってほとんど取れません。ところが、先日自分の勤めている病院の求人情報を見てびっくり!ナント『残業10時間未満・有休消化率10日以上』となっていたのです!正直、「残業1日10時間未満」の間違いじゃないかと疑ってしまいました。世の中の看護師の求人情報がこんな嘘だらけだと思うと、なんかもう求人情報そのものが全て嘘に思えて信じられません。
ハローワークから就職したのに実際と違ってた
30代前半 女性 看護師歴6年
去年ハローワークでの求人で今の職場(老健)に就職しました。求人では週休二日制だったのに、いざ働いてみたら月5日しか休めない!有休初年度10日支給と書かれていたけど、結局去年は1日も取れず、他のスタッフに聞いたら、ほぼ毎年消化できずに捨てているとの事……。あ~騙されたって感じです。ハローワークの紹介なのに、こんな事もあるんですね。
結局は誇大広告…完全に騙された
40代前半 女性 看護師歴18年
看護師になってから、転職はこれで3回目です。今までも色んな求人情報を見て仕事を探してきましたが、どの求人情報も全部ホントというのは少なかった気がします。今回もネットの求人広告を見て自分で面接をして就職をしましたが、求人内容とはかなり違いますね。まず、お給料は掲示されていた金額より2万円ほど少なかったですし、『研修は時間内で実施』というのも嘘でした。『アットホームな職場です』と謳われていましたが、全然そんな感じじゃありません。逆につんけんしたスタッフが多く、看護師の退職も早いです。何から何まで嘘だらけ……。完全に騙されました。
研修が充実している職場を選んだはずなのに……。
30代前半 男性 看護師歴10年
キャリアアップを図りたいと思い、研修支援制度が整っているという病院に転職して半年になります。求人では「研修制度充実」「認定看護師資格取得支援制度あり」となっており、認定看護師や専門看護師になるために転職しました。しかしいざ入職してみると、院内の研修は確かに数が多いですが、院外の研修に参加するのは全て自費で休みも自分の有休を使って参加するという事でした。それでも研修に参加出来れば良いかと思ってたのですが、その研修に参加するための休みが取れません。これでは本末転倒です。何のためにこの病院へ転職して来たのか分かりません。どこが支援制度なの?…って感じです。
『初心者・ブランクのある方歓迎』とか、ありえない!
40代前半 女性 看護師歴8年
私は30代で妊娠・出産し、以後子育てに専念していたのですが、子育てがひと段落したので仕事に復帰しました。復帰する際に求人情報を見て決めるきっかけとなったのは、『初心者・ブランクのある方歓迎』という謳い文句でした。わざわざこう書いてあるんだから、ブランクがあってもきちんと指導してもらえるものだと思ってたのですが……そんなに上手くはいきません。いざ就職してみたら、教えてくれるどころか、「8年も経験あればベテランでしょ?仕事をこなしてれば勘が戻るわよ!」の一言で、現場に放り込まれました。看護師の求人なんて全く宛てになりませんね。
……と、この様に、皆さん看護師の求人情報の嘘に騙されて大変な思いをされたようですね。
→看護師の求人情報の嘘を見抜きたい! という方はこちらをチェック!
看護師の求人に多い嘘とは?その内容と信憑性
看護師の求人には嘘が多いと、実際に言われています。
それは求人情報誌やインターネット上の情報だけでなく、ハローワークなどの公の組織で掲載されている情報も例外ではありません。
ハローワークの場合、実際にハローワークから紹介されて就職したのに、条件が明らかに違っていた場合、それを具体的に本人がハローワーク側に訴えない限り、開示情報の確認や修正はされないからです。
確かに何万件もある求人情報の全ての信憑性を確認するのは無理ですからね。止むを得ないと言えば、止むを得ない事だと思います。
→ハローワークの求人についてもっと詳しく知りたい方はこちらをチェック!
- 看護師の求人で嘘の内容が多いワースト3
- お給料に関する情報の嘘
- 休日について(公休数や有休取得率)の嘘
- 研修・教育(OJTでの教育や指導体制)に関する嘘
- その他:長時間の残業時間の隠ぺいや人間関係の嘘
看護師の求人で嘘の内容が多いワースト3
実際に看護師の求人情報の嘘に騙されてしまった方たちのように、求人情報で嘘が多いのは以下の項目です。
- 給料
- 休日について(公休数や有休取得率)
- 研修・教育(OJTでの教育や指導体制)に関する事
お給料とお休み、研修体制は、看護師が次の職場を決める際に最も注意して見る情報であり、判断材料になる情報です。
それすら嘘の情報があると言うのですから、何から何まで嘘で塗り固められているような気になって、情報が信じられなくなってしまいますよね……。
お給料に関する情報の嘘
お給料に関する情報で嘘が多い点は、殆どの求人情報が総支給額を掲載している所にあります。
「おっ!この病院、お給料が高いじゃない!」と闇雲に信じてはいけません。
嘘を掲載している所は、お給料の手取り額ではなく、総支給額を記載しているケースが多くあります。
例えば、夜勤を月4回(準夜勤4回+深夜勤4回)分加算していたり、各種手当や平均的な残業額を既に加算し、水増ししているケースがあります。
普通は総支給額から各種税金が引かれる上に、雇用保険や年金、食事代その他の雑費が差し引かれるので、手取り額はかなり減るはずです。
中には「手取り額」と明記している所もありますが、こちらも経験年数がベテランの域に達している方の平均手取り額を記載している場合がありますので、一概には信用できません。
休日について(公休数や有休取得率)の嘘
こちらもお給料に次いで嘘の記載内容が多いものになります。
良くあるのが「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いです。
週休2日制の場合、毎週2日の休みがあるというわけではありません。
月1回以上週2日の休みがあり、他の週は毎週1日の休みがあるのが「週休2日制」です。
一方、毎週2日の休みがあるのが「完全週休2日制」です。
要するに月の休みが5日でも、月に1回以上週2日の休みがあれば、週休2日制と言える訳です。
「完全」という文言があるか無いかだけの違いですが、これに騙されると痛いです。
また、有休に関しても、有休そのものを支給はしても、忙しさを理由に有休を取らせてもらえないという話も良く聞きますね。
→看護師の休日についてもっと詳しく知りたい人はこちらをチェック!
研修・教育(OJTでの教育や指導体制)に関する嘘
これは、実際に就職してみないと嘘に気付けない典型的なものです。
「充実した院内研修」とか「認定看護師資格取得支援制度あり」となっていても、その実、ちゃんとフォローしてくれなかったり、業者のe-ラーニングに任せきりで、現場のニーズを踏まえた研修をしていない所もあります。
また「初心者・ブランクのある方大歓迎」とか「ブランクの方向けサポート体制あり」等と求人欄に記載されていても、入職してみたら、現場のナースが不足していて教育どころじゃなかったと言う話も、看護師の転職あるあるですよね。
特に「若手が活躍しています」という誘い文句は、離職率が高く若手が多い可能性もありますし、逆に年配の職員ばかりで若手が欲しい場合の嘘であるケースもあります。
その他:長時間の残業時間の隠ぺいや人間関係の嘘
その他として、残業時間が明らかに多いのに、平均残業時間を極端に少なく記載して隠すケースや、人間関係がもの凄く悪くてギスギスしているのに、「アットホームで笑顔の絶えない病院です」とか、求人広告に書いており、これじゃ明らかに誇大広告じゃん!……という求人もあります。
こういう、いざ入職してみないと分からない事柄に関しては、本当に騙されると頭に来ますよね。
→看護師の求人情報の嘘を見抜きたい! という方はこちらをチェック!
看護師の求人の嘘を見抜け!
看護師の求人の嘘は、どのようにしたら見極めることが出来るのでしょうか?
- ブラック病院である可能性が高い求人を見抜く
- 嘘の内容を見極める具体的な方法
- 採用担当者には『具体的にはどうなのか?』を、詳しく聞く
ブラック病院である可能性が高い求人を見抜く
求人条件を見ただけでは高待遇なのに、実はブラックな職場と言うのは意外に多いです。
特に、以下のケースは要注意です。
- 常に求人広告を出している
- どの求人広告や求人サイトでも、同じ求人を見かける
- 「月給30万円~50万円」と給与の幅が極端に広い
- 募集の内容が「急募」だったり、「大人数」の採用を常時している
上記のような職場は、仕事がハードだとか何らかの理由で、看護師の定着率が悪く、「質より数」を重視している可能性があります。見かけたら注意しましょう。
→ブラック病院の見分け方について詳しく知りたい方はこちらをチェック!
嘘の内容を見極める具体的な方法
看護師は元々が性善説で成り立っていて、人が良くて、疑うという事を知らない人が多いのが特徴です。(詐欺のカモリストNo1の職種です!)
そのため、ここまで話しても「え?本当にそうなの?」と半信半疑の人も案外多いかもしれません。
そんなナースにお勧めなのが、次に書いている嘘の見分け方です。
- 実際に希望する職場や、その近隣で働く友人に噂を聞いてみる
- SNSを活用して情報を収集する(可能なら、mixiやFacebookで実際に働いている人に質問してみるのもありです)
- 掲示板や病院の口コミサイトで情報を得る(https://ns-com.net/など、様々な口コミサイトや掲示板を参照してみて下さい)
- 転職サイトの転職コンサルタントに相談して情報を得てもらう
- 電話や面接で直接聞いてみる
知人や看護師同志のネットワークで、実際に求人情報を掲載している病院等で働いている人に聞いてみるのが、一番確かな情報を得られます。
中々情報を得られそうな知人が居ない場合は、研修先などで、他院から参加している人に休憩時間に話しかけてみるのも良いでしょう。
この際、転職を考えている事は伝えずに、『職場や給料の事で悩んでいるので意見を聞きたい』と言った話題の方が、具体的な内容を聞きやすいのでお勧めです。
採用担当者には『具体的にはどうなのか?』を、詳しく聞く
求人の際の電話や面接時に、求人情報に記載されていた内容を、確認の意味を込めて『具体的に聞いて』みましょう。
具体的に聞くのは難易度が高いと言う人は『クローズド・クエスチョン』で相手が「Yes」か「No」で聞きやすい形で聞いてみると良いです。
例えば、お給料に関してであれば、
「この金額は、総支給額でしょうか?」
「毎月決まってお給料から差し引かれるものはありますか?」
「有給休暇は取りやすい方ですか?」
「残業時間は多い方ですか?」
……などです。
もっと突っ込んで詳しく聞いてみたいと言う人は、『オープン・クエスチョン』にし、
「因みに、夜勤手当は1回に付きいくらで、何回分として計算されているのでしょうか?」
「住宅手当や調整手当、資格手当などは具体的にどれぐらいで算出されていますか?」
「御社で有給休暇を取る際の方法を教えてください」
「毎月の残業は、一番多い科で何時間ぐらいですか?」
……というように、突っ込んだ内容を聞いてみましょう。
もし、求人の給与欄に掲載されている金額が『総支給額ではない』、『税金は○%差し引いた想定で算定している』、『勤続年数○年目として給与額を提示している』と率直に答えてもらえれば良心的ですし、また総支給額であっても、『夜勤1回に付きいくらで、何回分として計算している』などを具体的に提示してくれるようなら、まだ考慮する余地はありそうです。
しかし、正確な内容や数字を上手に濁してごまかすようであれば要注意です。
嘘の求人内容を掲載している求人先として『黒』判定になりますね。
→看護師の求人情報の嘘を見抜きたい!という方はこちらをチェック!
看護師の求人の嘘を見抜くための一番楽で簡単な方法
看護師の求人の嘘を見抜くための一番の方法について、最後にお話します。
看護師の求人では、様々な病院や医療施設で需要が多いため、「少しでも(嘘でも)良い求人情報を掲示して看護師を確保したい」という争奪合戦になっています。
そのため、本当に情けない話なのですが、『嘘情報に近い誇大な求人広告を出している病院が多い』というのも事実になっています。
- どの情報を信用すればよいか分からない悲しい現状
- 嘘を見抜くための一番楽で簡単な方法は転職コンサルタントを利用する事
どの情報を信用すればよいか分からない悲しい現状
私が勤めている病院のホームページに看護師の求人を掲載する際に、ありのままの平均給与を掲載したら、自院のホームページを見た看護師から「こんな低い給料を掲載したんじゃ、来るナースも来なくなっちゃいますよ!もっと体裁を考えて掲載して下さい!」と突っ込まれた事があります。
その時は驚きましたが、確かに現場のナースも人手不足ですから、すぐにでも看護師の補充をして欲しくて、そんな事を言ったのだと思います。
おそらく、今の医療現場はどこも似たような状況で、嘘の情報を掲載しても、それに釣られて看護師が来てくれれば良いという考え方なのでしょうね。
それだけ真実の情報を掲載するという常識から、今の看護師の求人情報は逸脱してしまっているのかもしれませんね。
本当に悲しい現実です。
ハローワークに求人情報誌、e-ナースバンク、看護師求人サイトと、看護師の求人情報は多岐に渡っていますので、嘘と本当の情報が入り混じっている求人情報をどうやって見分ければ良いのか、今のナースは本当に大変ですよね。
嘘を見抜くための一番楽で簡単な方法は転職コンサルタントを利用する事
じゃあ、私たち看護師は、求人情報は殆ど嘘だと割り切った上で、妥協して求人を探すか、もしくは、あの手この手を駆使して真実の情報を模索するしか手はないのでしょうか?
いざ転職を考えた時に、こんな手間がかかるとしたら、本当にウンザリしてしまいますよね。
でも、求人情報の嘘を見抜くために、一番楽で簡単な方法があります。
それは転職サイトの転職コンルタントに相談することです。
大手の信頼ある看護師転職サイトに登録して、求人情報の嘘の有無を転職コンサルタントに確かめて貰えば、自分は何の苦労もなく情報の真偽を確かめられます。
また、転職コンサルタンを介して実際に就職した場合は、定期的な面談をしてフォローもしてくれますので、「就職する際の条件が違う」と主張すれば、転職コンサルタント側からきちんと雇用側に交渉をしてもらえます。
逆を正せばきちんと対応してくれる転職コンサルタントなら、それだけ責任を持って求人先の情報を確認してくれると言う事になります。
もし、あなたが転職を考えていて、その求人情報の真偽が気になるのであれば、ここは一度、転職のプロに相談してみてはいかがでしょうか?
きっとスムーズに求人の嘘を見抜いてくれて、あなたのお役に立ってくれると思いますよ。
あなたのXデーに備えて看護師転職サイトに登録しておこう!
看護師転職サイトのおすすめ
【1位】:マイナビ看護師
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執筆者情報
- ナースの楽園は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
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