看護師の悩みランキングと、その具体的な解決策!
更新:2023/03/29
[悩み, 日常業務]こんにちは!Kaorunです。いつもお仕事お疲れ様です!
「看護師をしていると、毎日毎日嫌な事ばかりで悩みが後を絶たない。私って本当は看護師に向いてないのかな?」
「ひとつの事で悩みだすと、どんどん深みに嵌って抜け出せなくなってしまう……これって私だけ?他のナースは悩みなんてないの?」
と、誰もが何らかの悩みを抱えています。
正直、看護師の仕事は日々が悩み事のオンパレードです。
今回はそんな悩み多きナースのために、皆がどんな悩みを抱えているのか、具体的なお悩みランキングとその解決方法までを、詳しく解説しちゃいます!
看護師の悩みってどんなこと?看護師お悩みワースト10!
看護師という職業は、病気で苦しんでいる人や療養上の介護等が必要な人まで、幅広く対応しなければならない仕事です。
医師が患者の治療を考える一方で、一番多く患者の傍でその様子を見守っていかなければならない仕事でもあります。
その分、患者やその周囲の人々が苦しんでいる場面に遭遇し、日常生活では中々体験する事の無い辛い場面に遭遇する事が多いと言えます。
看護師は沢山の悩みを抱え、「自分はこのままで良いのか?」と日々、自問自答しているのではないでしょうか?
看護師の悩みと言っても、その種類は多種多様です。
あなた自身の性格や、あなたを取り巻く環境によっても、その悩みの種類は違ってきます。
私はkaorunとして働く中で、様々な看護師から悩み相談を受けています。
今回はその実際の相談内容と、世間一般的な悩み相談の内容を踏まえ、総合的なお悩みランキングを作成してみました。
やっぱり気になる!看護師の悩みランキングワースト10
看護師のお悩みランキングとしては次のような内容が上位を占めています。
- 1位.退職や転職をするかどうするか
- 2位.人間関係でのトラブル
- 3位.夜勤が辛い
- 4位.お給料が安い
- 5位.サービス残業が多すぎる
- 6位.医療事故を起こしそうで怖い
- 7位.患者とのコミュニケーションが上手に取れない
- 8位.休みが取れない
- 9位.技術や知識に追い付けない
- 10位.自分の性格をどうにかしたい
一般企業の健康管理室でカウンセリングを行っている保健師の友人の所には、OLさんからの恋愛相談なんかもあるそうです。
しかし残念なことに、私の所には恋愛相談がありません(まぁ、あったらあったで、逆に常識を疑ってしまいますが……)。
どうしても、「辞めたい」という相談が一番多いです。
ここからは、具体的な悩み相談を交えて、簡単な解決策を下位から順にお話ししたいと思います。
10位:性格をどうにかしたい」という看護師の悩み
こちらは、どちらかと言うとマイナス思考が強めのナースからの相談になります。
「先輩に注意されると、ついクヨクヨと悩んで落ち込んでしまう」
「何をやっても上手くいかない。すぐに、私は看護師に向いていないと考えてしまう」
「仕事に抜けがないか、何度も何度も確認をして、どうしても仕事が業務時間内に終わらない」
……等です。
そんな自分をどうにかしたいという悩みです。
人は誰しも、「人より優れた部分を持っている」「人から尊敬されたい」「自分は価値のある存在であると認めてもらいたい」という『自己重要感』への承認欲求を持っています。
しかし、自己評価が低く、頑張っているにも関わらず自分を認められないという人は、そんな自分をどうにかしたいと悩んでいます。
こういう人は、躾の厳しい環境下や、周囲の人に自分を肯定してもらえない環境で育った人が多いと言われています。
要するに、生育過程で自己重要感や自己肯定感をきちんと育む事が出来なかった訳ですから、簡単に「そんなことないよ、あなたはちゃんと出来てるよ」と言っても、その言葉をきちんと受け取ることが出来ないのです。
このタイプのナースに敢えて何らかのアドバイスをするとしたら、次のような内容になります。
- 失敗したら落ち込むのは当たり前。まずは、ネガティブな自分も受け入れる(ネガティブが悪い訳ではない)
- できるだけ、自分を肯定的に受け止めてくれる人と接する
- 良い所や上手く出来た事を誉められたら、「ありがとうございます」と素直に受け取る
- 自らを肯定するように、肯定的な言葉を増やしていく
自分に自信が無いために、人から褒められてもそれを素直に受け入れられない人が多いので、まずは自己肯定のトレーニングから……という所ですね。
9位:「技術や知識に追い付けない」という看護師の悩み
こちらは新人ナースや卒後2~3年の経験年数が浅いナースや、人事異動後のナースに多く聞かれる悩みです。
勿論、ベテランナースにも、向上心が旺盛なために、この様な悩みを相談してくる人もいます。
この場合は、ひたすら自己研鑚あるのみなのですが、闇雲に高い目標を掲げるのではなく、一歩一歩着実に学ぶことをお勧めしています。
- 目標の設定を細かくし、着実に技術と知識を身に着けていく
- どうしてこうなるのか?なぜそうしなければならないのか?の根拠を知る
- 理解できない事は、できるだけその日のうちに解決する(とにかく質問する)
学習方法は人それぞれですが、とにかく疑問をそのままにしないという事が大切です。
8位:「休みが取れない」という看護師の悩み
人員の不足だったり、業務が忙しかったり、その職場に休みがきちんと取れて当たり前だという風土が根付いていないと、有給休暇等の休みが殆ど取れなという現象が起こります。
ただでさえ、看護師の仕事はストレス満載で、勤務中は脳も体もフル回転で働かせねばなりません。
そんなナースにとって、日頃働き詰めの脳と体をリフレッシュさせる休養はとても大切なのです。
「人が足りなくて、とても休みなんてあげられないわよ!」と、偉そうに言う師長や上司は最悪です。
待遇の改善を要求しましょう。あなた自身に出来る対応策は、正直言って少ないのですが、切迫している場合は以下の事を試みてみましょう。
- 休みの取りやすい部署への異動を申し出る
- 労働組合へ待遇の改善について相談をする
- 有休取得率の高い職場へ転職をする
休みはもらうものではありません。
働く者の権利です。
本来遠慮する必要はないのです。
→もっと休みが欲しい!……と思っている人はこちらもチェック!
7位:「患者とのコミュニケーションが上手に取れない」という看護師の悩み
こちらの悩みは、若い世代から多く聞きます。
確かにSNSが若い世代に浸透してから、様々なツールで気軽にコミュニケーションが取れるようになっているので、患者ひとりひとりと面と向かって会話をしろと言われても、どうやってそのきっかけを掴めば良いのかと悩んでしまう人が多いようです。
業務上の確認など、極めて短い会話は出来るものの、長くは続かないという若いナースが多くいます。
そんなナースへは次のようなアドバイスをしています。
- 会話出来なさそうな人には、まずは日々の挨拶や簡単な声掛けから始める
- 会話の切り出しは誰でも返事が出来そうな内容から始める(気候や日々のニュースを話題にする)
- 会話を続けたい時は、「はい」「いいえ」で答えられない質問を投げかける
- 日頃からすべての年代の人と会話できるような話題の情報収集をしておく
- コミュニケーションスキルの高い先輩をお手本にする
中々難しいかもしれませんが、まずは、相手が話しやすい雰囲気を作る所から始めます。
「基本は笑顔」からです。
6位:「医療事故を起こしそうで怖い」という看護師の悩み
医療安全について日頃から厳しく指導されている看護師は、「もし、自分が医療ミスを犯してしまったらどうしよう……」と戦々恐々で日々の業務に取り組んでいるはずです。
特に、自分のミスが、そのまま患者の生死に関わるような事になってしまったら、看護師免許のはく奪のみでなく、刑事罰にまで問われてしまう事になりかねません。
「医療事故を起こしそうで怖い」と思っている人は、潜在意識(=無意識)の中で「私はきっとミスをする」と思い込んでいるのです。
ですから怖いと思うのは当然のことですよね。
そしてそんな潜在意識は、中々修正する事が難しいのも事実です。
そんな人へのアドバイスは次のような内容です。
- 日頃の業務をマニュアル通りに堅実にこなせば、事故は起きない
- 声を出し、指差し確認(KYT:危険予知訓練)をする
- ミスをしそうになったら、「どうしてそうなったのか?」をきちんと振り返る
- 寝不足や過度なストレスは判断力の低下に繋がる。日頃から自分の健康管理に気を付ける
……ということです。
あまり事故の事ばかり考えていると、逆に委縮してミスを起こしかねません。
「ミスをしない」というように「~しない」という目標は潜在意識では認識されませんので、常に肯定形で目標を立てるようにしましょう。
文字通り「安全に仕事をこなす」です。
そしてやはり心配は「ほどほどに……」が基本です。
5位:「サービス残業が多すぎる」という看護師の悩み
実際は残業しているのに、残業として認められない、時間外の研修やカンファレンスが多い等、看護師の業界は未だにサービス残業が横行しています。
しかも、サービス残業は表立って残業時間として計上されないので、組織的な改革は中々難しいのが実情です。
「サービス残業が多くて毎日ヘトヘトになって、疲れが抜けない」
「働いても賃金として支払われないので、モチベーションが下がる」
「自分に残業を言いつけて、先輩たちは何食わぬ顔して帰っちゃう!もちろん残業の届出なんて出せないから結局タダ働き……こんなの耐えられない」
そんな切実な悩みが聞かれます。対応策として出来る事と言えば、次のようなものです。
- サービス残業しなくても良いように、業務内容の見直しをしてみる
- 師長に直訴し、働いた分は残業として認めてもらう
- 組織自体がサービス残業を推奨しているような所は、早めに転職を考える
サービス残業に関しては、組織的な問題なので、組織自体がそれを問題視して解決しようとしない限りは、中々改善されないという辛い現状がありますね。
→サービス残業は嫌!できればしたくない!……という方はこちらもチェック!
4位:「お給料が安い」という看護師の悩み
こちらは、「自分の業務量に対してお給料が見合わない、少ないと思う」、または「他の病院の看護師のお給料と比較して、明らかに自分の方が少ないと思う」という悩みです。
正直、この悩みに関しては個人で解決するのは難しいです。
例えば管理職になったり、認定や専門看護師などの資格を取得したりして、別途手当を支給してもらうなどの手段もありますが、こういう悩みを抱えている看護師は、その職場自体の給与相場が他より少ないという現状に悩んでいる場合が多いです。
お給料の悩みを解決するには、以下の解決策があります。
- 管理職になる、または認定資格・専門資格を取り、手当を支給してもらう
- 退職を覚悟でお給料の増額を今の職場に訴える
- 今よりお給料の良い職場へ転職する
→少しでもお給料が良い職場で仕事がしたい!……と言う人は、こちらもチェック!
3位:「夜勤が辛い」という看護師の悩み
これは看護師をしていると良く聞く悩みです。
最近でこそ72時間ルールが適用され、夜勤の回数が少なくはなりましたが、それでも夜勤をする事での生活リズムの崩れや、夜勤をすること自体に対するストレスに変わりはありません。
夜勤をする事による生活リズムの崩れに対しては、
- 夜勤前の仮眠を取りすぎない
- 夜勤明けは無理をせずリラックスする
- 夜勤をしない部署への異動を希望する
- 夜勤のない職場へ転職する
……などを勧めています。
しかし、夜勤帯に自分一人で様々な対応や判断を迫られることに対するストレスに関しては、経験を積んで慣れていくしか対応策がありません。
中には何年看護師経験を積んでも夜勤は緊張すると言う人さえいるほどです。
夜勤をすることでストレスを感じ、それが体調不良に繋がるようであれば、ここはひとつ、思い切って夜勤を止めてみるのも一つの手段です。
夜勤は女性ホルモンに多大な影響を与えますので、無理にすべきではないと言う意見もあります。
夜勤を無理に続けることで病気になってしまってはどうしようもありませんので、どうしても夜勤が辛いと言う人は、一度真面目に考えてみましょう。
2位:「人間関係のトラブルが辛い」という看護師の悩み
これは私の所へ駆け込んでくる相談内容として、かなり頻度の高いものになります。
「○○さんに意地悪されて、もう耐えられない」
「××さんは挨拶をしても返してくれない。その上この間こんなひどい事を言われた。許せない!」
など、とにかく色々な訴えがあります。
毎日話を聞く側にしてみれば、「え?何?それだけのこと?」と思う内容もあれば、パワハラや虐待に相当する酷い内容のものまでと様々です。
しかし、内容に差はあれども、当事者にしてみれば辛いことに違いはありません。
ケースにもよりますが、人間関係のトラブルの場合は、次のようなアドバイスをしています。
- 反面教師として傍観する(相手にしない・気にしない)
- 関係改善を望む場合は、相手とじっくり話し合ってみる(一人で難しい場合は第三者を交える)
- 直属の上司が信頼できる場合は、直接上司に相談してみる
内容が深刻な場合は、私自身がその相手と面談をすることもありますが、それは最終手段にしています。
相手と話し合う事で逆に関係性が悪化するケースもありますので、人間関係のトラブルは関係改善がとても難しいのです。
人間関係のトラブルは、あくまでもその当事者自身が納得できるように話を進めるのが基本です。
1位:「退職や転職をするかどうするか」という看護師の悩み
「今の仕事を辞めたい」という悩みを抱えている人はとても多いです。
何を隠そう、私も10日に1度は今の職場を辞めたいと思ってます。
その都度色々と試行錯誤し、結局は「辞めるエネルギーよりも残るほうがマシ」という安易な考えで、未だに居残ってますが。
しかしながら、『お給料が安すぎる』『休みが取れない』『人間関係でのトラブルが辛すぎて我慢できない』など、それぞれの理由で退職や転職を考える人は沢山います。
そしてその殆どが仕事を辞め、転職を選択しているのも、また事実です。
今の職場に残るよりも、退職・転職した方が今後の自分のためになると判断した場合は、迷わずに退職・転職する
結果的にはこのように勧めています。
やはり最終的には、「自分がどうしたいか」に尽きますからね。
→看護師の悩みをちゃんと解決したい! という方はこちらをチェック!
新人看護師の悩みは、自分の能力に関する悩みが多い
看護師全体が抱える悩みとしては、お給料が安い、休みが取れない、サービス残業が多いなど待遇面で悩む人が多いと言えます。
しかしその一方で、新人看護師の場合は、自分の能力について悩んでいるケースが多いと言えます。
- 新人看護師のお悩みランキングワースト3!
- 「先輩ナースが怖い」という新人看護師の悩み
- 「仕事についていけない(自分の知識や能力不足)」という新人看護師の悩み
- 「仕事を辞めたい(看護師に向いていない、看護師そのものを辞めたい)」という新人看護師の悩み
新人看護師のお悩みランキングワースト3!
新人看護師の場合、看護師としての自分の能力の低さや、自分がこれから先看護師としてやっていけるのか等、看護師からの離職そのものを悩む人が多くいます。
そんな悩みの中でも特に多いのが次の3つの内容になります。
- 仕事を辞めたい(看護師に向いていない、看護師そのものを辞めたい)
- 仕事についていけない(自分の知識や能力不足)
- 先輩ナースが怖い
このような悩みは、おそらく看護師になりたての頃に誰もが一度は悩んだ覚えがあるのではないでしょうか。
「先輩ナースが怖い」という新人看護師の悩み
医療の現場に入職すると、それまで想像していたものとは比べ物にならない厳しい現実が待ち受けています。
現場に入った新人看護師は、それこそ右も左も分からない赤ん坊のような存在です。
しかし、一分一秒を惜しんで動き回る先輩ナースとしては、優しくしてあげなければいけないと思いつつも、ついつい「面倒だ」「邪魔だ」「使えない」という感情が頭をよぎり、それが態度に出てしまっている人も当然います。
それまで経験した事の無い負の感情を、職場の先輩からもろに受けてしまったら、怖いと思わない人間などいません。
だから、怖いと思うのは当たり前であり、またそれは時間が経てば緩和されるものでもあります。
先輩ナースが怖いのは当たり前。将来は自分が先輩ナースになる。それまでの我慢。
何の解決策にもなっていませんが、先輩ナースに上司が「優しくしてあげてね~」と言った所で、そもそも新人看護師に優しく丁寧に指導する職場風土が出来上がっていなければ無理な話です。
それも看護師の人員が豊富で、ゆとりがあればこその話です。
そのような余剰人員を抱えられる裕福な病院などまずありません。
つまりどこへ行っても同じなのでここは、大変気の毒ですが、新人看護師にぐっと堪えてもらうしかないのです。
「仕事についていけない(自分の知識や能力不足)」という新人看護師の悩み
「時間通りに仕事が出来ない」
「教えられた手技が一人で出来ない」
「研修についていけない」
「同期の仲間から自分だけ遅れている」
……など、自分の知識不足や能力不足を悩む新人看護師は実に多いです。
しかし、これは新人看護師であれば誰もが感じる事であり、正直言って当たり前だとも言えます。
そこで、私からのアドバイスとしては……。
毎日小さな目標を持ち、コツコツと一つずつ出来る事を増やしていく
この一言に尽きます。
まずは、「患者さんと会話が出来るようになる」、「検温ができるようになる」、「ナースコールが取れるようになる」、「先輩たちが使っている専門用語を一つでも多く理解できるようになる」という小さなことから、少しずつ出来る事や知識を増やしていきましょう。
「仕事を辞めたい(看護師に向いていない、看護師そのものを辞めたい)」という新人看護師の悩み
おそらくこれも、新人看護師の頃、誰もが一度は思った事ではないでしょうか。
いざ看護師になってみたら「思っていた仕事と違う」とか、「こんなに大変だとは思わなかった」とか、「私には無理!」と思ってしまうのです。
看護師を辞めるのはいつでもできる。その前にもう少しだけ前に進んでみて!
新人看護師時代を乗り切ると、看護師と言う仕事のやりがいや、様々な目標が出てきます。
今すぐ諦める事はせずに、もう少しだけ頑張ってみましょう。
→新人看護師だけど、辞めたくなった時はどうしたら良いの?……という方はこちらもチェック!
→看護師の悩みをちゃんと解決したい! という方はこちらをチェック!
男性看護師の悩みは女性看護師との考え方の違いによるもの
看護師はどうしても女性が多い職種になります。
最近は男性の看護師も徐々に数を増やして来ていますが、それでも全体の6.8%と10人に1人にも満たない割合です。
そんな男性看護師の悩みは、女性の看護師とはまた少し違ったものがあります。
- 男性看護師特有の悩みランキングワースト3
- 「看護師社会の中で働く中で、差別感や肩身の狭さを感じる」という男性看護師の悩み
- 「女性ナースの会話についていけない」という男性看護師の悩み
- 「女性患者さんに拒否されることが多い」という男性看護師の悩み
男性看護師特有の悩みランキングワースト3
そんな男性看護師の悩みで多いものは、もちろん女性と同様に待遇面に関することもありますが、女性とはやや違った特有の悩みがあるようです。
- 女性患者さんに拒否されることが多い
- 女性ナースの会話についていけない
- 看護師社会の中で働く中で、差別感や肩身の狭さを感じる
これらが、男性看護師が抱えている男性特有の悩みになります。
「看護師社会の中で働く中で、差別感や肩身の狭さを感じる」という男性看護師の悩み
これは、逆を正せば、女性が男性社会で働く中で感じているものと似ている気がします。
男女雇用均等法が謳われる現代に於いても、女性の社会進出は難しく、平成29年度に厚労省から発表された「平成28年度雇用均等基本調査」でも、女性の管理職に占める割合は12.1%しかありません。
女性にとって男性主導の社会はいかに生きにくいか!それを如実に表している数字ですよね。
同様に、女性が大半を占める看護師業界の中では、男性看護師がおそらくその差別感や肩身の狭さを感じているのだと思います。
例えば、病院での配属部署の偏り(男性ナースが配属される部署が大体決まっている)や、その部署内での役割分担の不公平さ(力仕事が多い)などがそれに該当するでしょう。
「俺は産科や婦人科についてもっと学びたい!」と思っても、実際に産科や婦人科に配属される男性看護師はまずいないでしょうし、男性ナースが希望する科に配属してもらえないという不満は良く聞きます。
師長が男性の場合などはそのような境遇も多少は改善するようですが、こればかりは個人の力ではどうにもできない気がします。
そんな男性看護師にお勧めする解決法は……。
- 自分も管理職を目指して、管理職になる。もしくは発言権を持てるように実力を付ける
- 男性看護師の多い部署や職場へ移る
……に尽きるのではないでしょうか。
→できれば出世して管理職になりたい!……と言う人は、こちらもチェック!
「女性ナースの会話についていけない」という男性看護師の悩み
これは、男性と女性の感性や、興味を持つ対象に差があるからだと思われます。
男性曰く、「どうしてあんなつまらない会話をいつまでも続けていられるかが判らない」、「集まれば人の悪口大会しかしない。人としてどうかと思う」という意見がありました。
下手をすると、20人いる看護師の中で男性は自分だけ……という環境も有り得る訳ですから、思うような会話が出来ない環境と言うのは、男性にとってかなり辛いものだと思われます。
- ついて行けない会話には敢えて加わらない
- 男性看護師の多い部署や職場へ移る
無理して会話に入らなければいけない訳ではありません。
ついていけないと思う会話には無理して入らず、ストレスを溜めないように仕事をしていきましょう。
「女性患者さんに拒否されることが多い」という男性看護師の悩み
看護師と言う立場上、受け持った部屋の患者の清拭や排泄介助など、肌を見せたり触れたりする介助内容が多いため、いくらやましい気持ちが無いと分かっていても、女性的に男性に触れられる事には抵抗があるものです。
看護も患者サービスである以上、女性患者が嫌だというものを無理にする訳にもいきませんので、これは仕方のない事です。
- 女性患者に処置等を拒否されることは仕方ないと諦める
- その分、男性患者の処置などを積極的に行う
男性看護師にとっては理不尽と思えることが沢山あるのも事実です。
そういう気持ちを分かってくれる男性看護師が多くいる職場へ移るのも、また一つの手段です。
→男性看護師の悩みについてもっと詳しく知りたい!……という方はこちらもチェック!
→看護師の悩みをちゃんと解決したい! という方はこちらをチェック!
施設別看護師お悩みランキング!場所が変われば悩みも変わる
看護師が働く場所や雇用形態によって、その悩みはどのように変わるのでしょうか?
ここからは施設別、雇用形態別お悩みランキングワースト3を見ていきましょう。
- 総合病院や大学病院で働く看護師のお悩みランキングワースト3
- クリニックで働く看護師のお悩みランキングワースト3
- 介護施設で働く看護師のお悩みランキングワースト3
- デイケアで働く看護師のお悩みランキングワースト3
- 地域包括センターで働く看護師のお悩みランキングワースト3
- 訪問看護ステーションのお悩みワースト3
- パート・派遣看護師の悩みランキングワースト3
総合病院や大学病院で働く看護師のお悩みランキングワースト3
- 仕事が忙しすぎる
- 時間外の研修や勉強が多すぎる
- 仕事と家庭の両立が出来ない
総合病院や大学病院は業務量が多く、忙しくて休みが取れない、時間外の研修などの勉強が多いためか、自分の時間が中々取れない、家庭を持っている人はその両立が難しいという悩みが多く見受けられます。
医療現場の第一線で働くという看護師には、どうしても逃れられない悩みといった所でしょうか。
クリニックで働く看護師のお悩みランキングワースト3
- お給料が安い
- 連休が取れない
- 仕事にやりがいを感じられない
クリニックで勤務する場合は、夜勤や残業がほとんどないので、お給料はあまり高いとは言えません。
その分、仕事と家庭を両立させたいという看護師には向いていると言えます。
しかし、元々の看護師数が少ない為に、まとまった連休が中々取り辛いという難点もあります。
お盆休みやお正月休みなど、クリニック自体がお休みの時は連休の取得も可能ですが、それ以外の連休を取るのはかなり難しいです。
また、クリニックの場合は一日の業務の流れがほぼ決まっていますので、仕事にやりがいを感じないという悩みを持つナースもいます。
→できれば日勤だけの仕事でも手取りが多い所に行きたい!……と言う人は、こちらもチェック!
介護施設で働く看護師のお悩みランキングワースト3
- 他職種との人間関係が難しい
- 研修や勉強会が少ない
- やりがいを見つけられない
介護施設は今もその数を増やしており、これから益々看護師の需要が増える職場でもあります。
しかし、介護施設は介護士が多い職場ですので、少数派の看護師は肩身の狭い思いをしているケースが多く見受けられます。
勉強会や研修もあまり活発ではありませんので、仕事の中にやりがいを見つけるのが難しいというのも看護師の悩みとしてあります。
デイケアで働く看護師のお悩みランキングワースト3
- お給料が安い
- 研修や勉強会に参加する機会が少ない
- 職場内の人間関係
デイケアもクリニック同様に日勤のお仕事で残業や夜勤がありませんので、お給料としては高いとは言えません。
また職場内にはケースワーカーや作業療法士など様々な職種がいますので、考え方の違いなどによる人間関係の難しさも、悩みとして挙げられています。
自らが進んで院外研修等に参加しなければ、施設内での研修や勉強会もほぼありません。
地域包括センターで働く看護師のお悩みランキングワースト3
- 利用者やその家族との人間関係
- 他職種との人間関係
- お給料が安い
地域包括センターは、その業務上、利用者の自宅へ訪問しますので、利用者本人だけでなくそのご家族とも様々なやり取りをしなければなりません。
中には当然気難しいご家族もいますので、人間関係を良好に保つのは中々大変です。
また職場内には、保健師やケアマネージャー等の他職種もいますので、人間関係のトラブルも発生しやすく、悩みも多いとされています。
訪問看護ステーションのお悩みワースト3
- 急な休みが取れない
- 急な訪問など予定外の仕事が多く入る
- 利用者やその家族との人間関係
訪問看護ステーションは、訪問看護を必要とする対象者の状況によっても変わりますが、
毎日のスケジュールがぎゅうぎゅうに詰まっていることが多く、何週間も前から訪問の予定が組まれていることが多くあります。
しかし、看護師も人間ですから、急な体調不良や子供の病気、家庭の事情などでどうしても急に休まなければいけない時だってあります。
訪問看護の場合、組織が大きくて替わってくれる人が容易に手配できる状況であれば別ですが、担当ナースが急に休みを取ると、訪問先の利用者に迷惑をかけるだけでなく、ピンチヒッターを引き受ける同僚にも迷惑をかける事になるため、急な休みはもの凄く取り辛いようです。
また、利用者からの急な訪問依頼やその家族との人間関係も悩みの種となっています。
訪問看護の場合、「人と人との信頼関係」がどうしても大事になりますので、お願いされれば断れません。
それを良い事に、家の掃除や買い出し、下手をすると肩もみまでお願いしてくる家族もいるようで、悩みは尽きないと言います。
これはこれで大変ですよね。
パート・派遣看護師の悩みランキングワースト3
- お給料が安い
- 大変な仕事を任せられることが多い
- 常勤スタッフとの人間関係
パートや派遣看護師の方は、やはり時給や日給制になりますので、お給料的には安くなります。
そして常勤ナースとの人間関係にもトラブルが発生しやすく、特に業務に関しては肉体的にキツイ仕事や、大変な仕事を任せられる(押し付けられる)ことが多々あります。
ただ、「自分たちはパート(派遣)だし……」と割り切る事でやり過ごしている方も結構いるようですね。
看護師お悩み専用ネット掲示板でその悩みは解決できるのか?
看護師の働く場所や雇用形態によって、その悩みは様々です。
最近はネット上の看護師用掲示板に悩みを書き込んで、他のナースからアドバイスをもらえるシステムが普及しています。
書き込みの内容を閲覧している限り、誰かが悩みを相談し、その悩みに親身になって答えてくれる人も居れば、心無い言葉の羅列で批判してくる人もいます。
看護師であっても、こういう少数派のマナーの悪さは、一般的なネットユーザーと大して変わりはありませんね。
掲示板で悩みを相談して良かったと思えるケースもあれば、単に相談をして気分を害するだけの時もありますので、掲示板で全て解決できるとは言い難いでしょう。
顔の見えない掲示板で悩みを相談するよりは、対面できちんと相談できる友人や仲間、先輩ナースが近くにいてくれる事ほど力強いものはありません。
→看護師の悩みをサクッと解決したい! という方はこちらをチェック!
看護師の悩みランキングに挙がったその悩み…一番の解決法って何?!
看護師として働いている以上、悩むのは当たり前のことで、逆に悩みの無いナースなどいないというのが、長年ナースの相談役を務めてきた私の考えです。
フランスの哲学者、ブレーズ・パスカルが「人間は考える葦である」と言う有名な言葉を残しています。
この言葉は、人間が川の水に流されている弱い葦のような生き物だとしても、「考える」事ができる尊い存在であることを示しています。
人は様々な物に流されながらも、考え、学び、成長する事ができる生き物なのです。
要するに「悩んでなんぼ」のものなのです。
- ただし、過度な悩みは過度なストレスとなる
- 過度なストレスを回避する究極の方法とは?
ただし、過度な悩みは過度なストレスとなる
人として、看護師として、「悩んでなんぼ」の人生ではありますが、悩んだ末に解決へと向かえば良いですが、逆に納得できる方向に進まず、どんどん深みにはまってしまう事があります。
この過度な悩みは『過度なストレス』となって人の身体を蝕みます。
ストレスが蓄積すると、人間の身体は抵抗力が落ち、病気になりやすくなります。
その結果としてうつ病を発症したり、胃潰瘍やメニエル症候群になったり、心疾患やがん等、様々な疾患の原因になります。
適度なストレスは必要ですが、過度なストレスは決して歓迎できるものではないのです。
過度なストレスを回避する究極の方法とは?
職場での人間関係や待遇などの、自分では解決できない悩みに直面した時は、その環境を変える事が悩みを解消する一番確実な方法です。
環境を変える……と言うことは、つまり転職をする、ということです。
転職をすることで、あなたの悩みが一気に解決してしまうかもしれません。
もし、転職が上手く出来るかどうか不安だというのなら、転職サイトの転職コンサルタントに相談をしてみましょう。
転職コンサルタントは文字通り転職のプロですから、「こんな職場に転職したい」という具体的な話をするだけで、あなたに合った転職先を探してくれます。
新しい職場で、あなたが悩み苦しんだような状況に二度と陥らないよう、転職コンサルタントに情報を詳しく収集してもらう事をお勧めします。
転職コンサルタントとの二人三脚で、今度こそ自分の理想に合った、素敵な職場を見つけてくださいね。
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看護師転職サイトのおすすめ
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執筆者情報
- ナースの楽園は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
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