看護師で大きい病院から小さい病院へ転職したい人必見!ここに注意!
更新:2018/10/26
[転職]こんにちは!Kaorunです。いつもお仕事お疲れ様です!
看護師で大きい病院から小さい病院へ転職したい人に向けたお話を、今回はしたいと思います。
「今働いている病院は大きくてとにかくハード…もっと小さい病院でのんびり仕事がしたい」
「大きい病院の人間関係はホントに大変。小さい病院へ移りたいけど、お給料が安くなるから、やっぱりムリかな?」
「小さい病院は、何でもかんでも一人でしなきゃダメって聞いたけど、私でもできるかな?」
そんな声を良く耳にします。
実は、看護師として大きい病院から小さい病院へ転職する事は、思っているよりも簡単で、メリットも沢山あるんです。
大きい病院から小さい病院へ移る際に注意する事も、色々とお教えしちゃいますね!
看護師は大きい病院から小さい病院へ転職する事を何故ためらうのか
看護師は通常、大きい病院から小さい病院へ転職したがらないものです。それは何故でしょうか?
看護師の資格を取るためには、まずは看護師の専門学校か看護大学に入らなければなりません。
しかし、その教育機関の殆どが、病院を経営している大学であったり、病院系列、もしくは医師会系列の学校だったりします。
要するに、学校を卒業した看護師は大学病院か、病床数が500床以上の大病院に就職する率はとても高いんですね。
- 大きな病院は教育体制が充実している
- 社会人基礎力が磨ける大病院
- 大きな病院はキャリアアップを希望するナースが多く集まる
大きな病院は教育体制が充実している
看護師の資格を取り、まだこれから新人として教育を受けなければならない場合、教育体制の充実した大病院で働く事は理想的です。
病院では看護師の教育にかける教育費を年間いくらまでと定めていますが、中小規模の病院だと、10万円~30万円と、教育にかけられる予算もわずかしかありません。
しかし、大学病院や大規模病院になると、教育費が小さな病院の十倍以上(300万~1000万)とかなりの費用を使えます。
ですから、研修の際に有名な講師を招いたり、院外研修への参加費用を病院が負担してくれたりします。
また、大きな病院は看護師の人数も多く、専門看護師や認定看護師の数も多いため、研修内容も専門的です。
看護師としての技術や専門的な知識を学ぼうとおもえば、ここはやはり大きな病院で働くのが一番手っ取り早い訳ですね。
社会人基礎力が磨ける大病院
また、看護師になって社会に出ると、それまでには経験しなかった様々な問題に直面します。
今までは親であったり、友人であったり、学校の先生や先輩たちがなんとかしてくれた問題も、社会に出てからは、全て自分が解決しなければならなくなります。
様々な問題に直面した際に、失敗を恐れず、前に踏み込む行動力が必要になってくる訳ですね。
そのためには、物事を改善していくために、日頃から問題意識を持ち、納得いくまで考えられる考察力が必要になります。
加えて、色んな職種や看護職同志で、互いに協力し合う事も必要になる訳です。
そういった社会人基礎力を養うためには、学ぶためのモデルが必要で、色々な局面に立った時に、適切なアドバイスをしてくれる人が必要になります。
大きな病院は組織体制がしっかりしており、教育担当者もその方法をしっかりと学んでいますから、社会人としての基礎を学ぶには最適な環境だと言えます。
看護師として大きな病院で働き、揉まれる事は、将来的に役立つわけですね。
大きな病院はキャリアアップを希望するナースが多く集まる
大きな病院は、看護研究も盛んに行われますし、研修もたくさんあるので、キャリアアップを希望する看護師向きです。
誰もが、時間外での勉強は当たり前だという感覚でいますから、その分、私生活の時間は削られます。
それでも、○○病院という大病院で働いていることがステイタスだと思っている看護師もいるでしょうし、勉強できるなら、仕事が忙しくても大きな病院にいたいと思う人もいるでしょう。
「とにかく前向きに、ポジティブに仕事に取り組みたい」
「将来的には管理者を目指して自分のスキルを磨きたい」
「専門や認定等の資格を取り、自分のキャリアアップを図りたい」
と言う人が、大きな病院には多くいます。
大きい病院しか経験をしておらず、小さい病院の事をあまり知らないナースは、小さい病院ではキャリアアップが出来ないと思い込んでいるようです。
そのため、小さい病院で働くことをためらってしまうようですね。
→できれば、大きい病院から小さい病院に移りたい! という方はこちらをチェック!
看護師が大きい病院から小さい病院へ転職すると良い事もたくさんある
看護師が大きい病院から小さい病院へ転職すると、良い事だって沢山あるんです。
小さな病院で働いた事のないナースは、小さな病院に対してあまり良いイメージを抱いていないようですが、その悪いイメージとは具体的にどのようなものでしょうか。
- 小さい病院に抱くイメージランキング ワースト5
- 給料が安いというイメージは間違っている
- 教育体制が整っていない小規模病院も中にはあるが、きちんとやっている所の方が多い
- 年配ナースは多いが働きやすい
- 仕事に関してはジェネラリストとして広範囲の仕事を任せられることが多い
- 看護のレベルが低そうだなんて…おこがましい
小さい病院に抱くイメージランキング ワースト5
- 給料が安い
- 教育体制が整っていない
- 年配のナースが多くて人間関係が大変そう
- 何でも一人で仕事をさせられそう
- 看護のレベルが低そう
大きい病院でしか働いたことのないナースは、小さい病院に対してこのようなイメージを抱いているようですね。
では、小さい病院は本当にこのイメージ通りなのでしょうか?具体的に考えてみましょう。
給料が安いというイメージは間違っている
小さい病院は給料も安く、夜勤手当や調整手当、その他の手当ても安いというイメージを持っている人が多いようですが、実はそれは大きな間違いです。
大きな病院の場合業務量が多く、残業も多いため、一見するとお給料が高いようにも見えますが、小さい病院の方が個人の経験値を考慮してくれるため、調整手当が高い場合が多いです。
残業時間が少なくとも、結果的に高いお給料がもらえる病院が多々あります。
大きな病院でそれまで経験してきた内容を考慮し、期待値を込めたお給料の設定がされるので、中には大きな病院で働いていた頃より出取り額が10万円近く上がったという人もいます。
勿論、病院によって違いますので、「恥ずかしいからお給料の内訳なんて聞けない」と、基本給や調整手当、夜勤手当の金額を確認せずに即決してしまうのは絶対にやめましょうね。
教育体制が整っていない小規模病院も中にはあるが、きちんとやっている所の方が多い
最初の方で少しお話しましたが、やはり、大きい病院ほど研修費用が確保できないため、小さい病院では研修体制が整っていない所もまだあります。
しかしながら、最近では、この研修体制の格差をなくそうと、看護協会がかなりがんばってくれていて、研修(例えばラダー)のガイドラインを作成してくれています。
勿論、看護協会主催の研修も山のようにあります。
その病院の研修に魅力がないと、良い看護師も集まらないので、今は小さい病院でもかなり研修に力を入れていますね。
また、大きな病院と違い、小さい病院の方が休みを取りやすいので、看護協会や各学会で開催される研修に参加しやすいと言うメリットもあります。
研修や教育に関しては、『ただ病院側が実施してくれるものを受けていればいい』というのではなく、『自分は○○についてもっと学びたい』という意志をしっかり持たなければいけません。
それさえしっかりしていれば、何処に勤めていても学ぶことは出来るものです。
そういう意味でも、大きい病院なら勉強ができるけど、小さい病院だと勉強できないという先入観は、持たない方が良いですね。
年配ナースは多いが働きやすい
小さい病院は大きい病院に比べて看護師の平均年齢は高めです。病院によって看護師の平均年齢にはかなり差があります。
大きい病院では、看護師経験10年未満の若いナースが多いのに比べ、小さい病院は看護師経験10年以上のベテランナースがゴロゴロいるといった感じですね。
年配のナースが多いと、色々干渉されて人間関係が大変なんじゃないかと思ってしまうのは分かりますが、実は年配ナースもそこまで暇ではありません。
自らの家庭や私生活がそれなりに忙しいので、あまり他人には干渉せず、意外に適度な距離が保てています。
逆に若い世代ほど、徒党を組んで他人のことをとやかく言う傾向が強いという事を知っていましたか?
このように年配のナースが多いからと言って、あまり人間関係について心配する必要はないんですね。
逆に、ベテランナースが沢山いる環境は働きやすいです。
仕事に関してはジェネラリストとして広範囲の仕事を任せられることが多い
小さい病院は、一人のナースに何でも仕事を任せられるイメージがあると思いますが、これはあながち間違いではありません。
最近の医療業界は、○○専門医とか、○○専門看護師というように専門性が高くなり、かなり細分化されています。
しかし、患者様はあくまでも一人の人間です。体の一部分だけ見ていれば良いという訳ではありません。
ナースはジェネラリストとして、患者様の全体を看る必要がありますので、ケアに関しては何でも一人で出来るようになるのが看護師としての理想です。
勿論、慣れるまでは先輩ナースが色々と教えてくれますので、ジェネラリストナースとして自分を成長させるためにも、小さい病院は望ましい環境だと私は思います。
看護のレベルが低そうだなんて…おこがましい
これは私が大学病院から中小規模の病院へ転職してみて実感したことですが、小さい病院は看護のレベルが低いだなんて……そんなこと、恥ずかしくて絶対に言えません。
大学病院時代は、勤めていた科の専門性は確かに高かったかもしれません。
しかし、小さな病院には、何でもできちゃうベテランナースが沢山います。
正直、「うぉ~何だ?この人たち……まるでスーパーナースじゃん」と何度驚いたことか……。
確かに、そうではない落ちこぼれナースもいますが、それはどの病院でも一緒です。
自分がいくら大学病院で一生懸命学んだからと言っても、大したことはありません。
小さな病院に移って、上には上がいるものだと感心させられたものです。
要は、看護師の実力は、病院の大きさには比例しない……という事ですね。
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看護師が大きい病院から小さい病院へ転職する際に気を付ける事
看護師が大きい病院から小さい病院へ転職する場合、具体的にどのような事に気をつければ良いのでしょうか?
大きい病院には大きい病院なりの、小さい病院には小さい病院なりの魅力があります。
大きい病院は組織が大きく、看護師の人数も多いために、一人一人の看護師は所詮数合わせの駒にすぎず、一人の人間として大事に扱ってもらっていないという印象は拭えません。
その点小さい病院は、看護師の人数が少ない分、色々とフォローをしてもらえますし、一人のスタッフとして大事に扱ってもらえていると感じる事ができます。
それはある意味小さい病院ならではの魅力と言えるのではないかと思います。
- 小さい病院の魅力 ベスト5
- 小さい病院へ転職する際は『基本給』に注意!
- 夜勤手当の安い所はダメ!
- その他の注意事項
小さい病院の魅力 ベスト5
では具体的に、大きい病院に比べて小さい病院にはどのような魅力があるのでしょうか?
- お給料が良い
- アットホームで人間関係が良く、働きやすい
- 休みが取りやすい
- 残業が少ない
- 様々な特徴を持った病院があるので、自分のしたいことができる(管理職を狙う人にはチャンスが多い)
確かに、こういう魅力はありますね。でもそれはあくまでも病院によります。
小さい病院が必ずしもこれらの条件をすべて満たしているわけではありません。
大きい病院から小さな病院へ移る際は、転職先が希望する条件に合っているのかどうかを、きちんと確認してから転職をする必要があります。
小さい病院へ転職する際は『基本給』に注意!
まずは一番気になるのがお給料だと思います。
大きい病院は基本給や手当のベースがきちんと決まっていますので、残業手当の多い少ないによるお給料の差はあっても、さほど他のナースとお給料に大きく差が開く事はありません。
しかし、小さい病院だと、調整手当の金額にかなり個人差があります。
病院側で「このナースが欲しい!」と思った時は、調整手当を多めにして、多少無理をしてでも雇おうとします。
反面、調整手当が高くても、ベースになる基本給が安すぎると、トータルの給料は安くなってしまうので注意が必要です。
基本給はボーナスや退職金にも関わってきますので、その金額が平均以上で、調整手当もしっかりとつけてくれる病院を選びましょう。
夜勤手当の安い所はダメ!
また、基本給の次に気になるのは、夜勤手当です。実は調整手当や基本給を高くしている分、この夜勤手当を安くしている病院もあるので注意が必要です。
- 3交替の場合の夜勤手当の相場目安
- 2交替の場合の夜勤手当の相場
3交替の場合の夜勤手当の相場目安
準夜金:4,000円以上
深夜金:5,000円以上
2交替の場合の夜勤手当の相場
夜勤:10,000万円以上
上の金額はあくまでも平均額ですが、500円でも1,000円でも高い方が良いに越したことはありません。
夜勤は回数が多いので、その分収入に直結します。夜勤手当は最低でもこちらの金額より高い所を選びましょう。
その他の注意事項
お給料の面以外でも、教育体制や人間関係、有休消化率や平均残業時間数など、事前に確認しなければならない事は山のようにあります。
せっかく自身の待遇を改善し、より良い環境へ移ろうと思っている訳ですから、何事も妥協せずにしっかりと確認することが大切です。
→できれば、大きい病院から小さい病院に移りたい! という方はこちらをチェック!
看護師で大きい病院から小さい病院へ転職したいと思っている人は、転職コンサルタントに相談してみよう!
「看護師が大きい病院から小さい病院へ転職する」をテーマにここまでお話してきましたが、如何でしたか?
大きい病院に比べて、小さい病院はお給料が安いというイメージは間違っていて、教育体制も、きちんとやっている所が多いということ。そして小さい病院は年配ナースが多くいても、働きやすい環境だということ。広範囲の仕事を任せられることが多いが、看護レベルもきちんとしているという事をお分かり頂けたでしょうか?
大きい病院から小さい病院への転職を考えてはいるが、悪いイメージが先行して中々一歩を踏み出せないと言う人も、そのイメージが全て事実ではないということを理解して頂けたかと思います。
- 年齢を経ると大病院で働くことが体力的に辛くなることも
- 大きい病院から小さい病院へ移るのは将来的に必須
年齢を経ると大病院で働くことが体力的に辛くなることも
大病院の場合、業務量が多い上に、残業が多かったり休みが取れなかったりすることが多くあります。
加えて、キャリアアップを目指す傍ら、勉強熱心で時間外の研修参加がとても多いという実情があります。
研修への参加は向学心が旺盛でとても良い事なのですが、残業が多い上に学習時間で自分の時間が大幅に削られてしまうと、若いうちはまだしも、年を追うごとに年々疲れて来るというのが現実問題としてあります。
「やる気はあるけど疲れてしまって前向きになれない」
「大きな病院での仕事に疲れを感じて来た」
と言う人は、ここらで小さな病院に移り、のんびり仕事をするのが良いのではないでしょうか。
大きい病院から小さい病院へ移るのは将来的に必須
人は誰しも年齢を重ねることで疲れを感じやすくなるものです。
看護師だって例外ではなく、若いうちは大きな病院でバリバリ仕事をしていても、ある程度の年齢になると無理は禁物です。
もしあなたが、そろそろ小さい病院へ転職をしようと考えたなら、その時は正しい知識を持って、きちんと選択してから転職すべきです。
「でも、詳しいお給料の内容とか、平均残業時間とか、有休消化率まで聞くのは、やっぱり聞き辛い……」「そこまで細かく聞いたら、何となく相手の心象を悪くしそうで聞けない」という人もいると思います。
そんな時は転職サイトの転職コンサルタントに相談をしてみて下さい。
転職コンサルタントなら、お給料の詳細や各種手当の額、教育体制や人間関係、有休取得率や平均残業時間数など、事前に転職先に確認をしてくれます。
あなたがどういう仕事環境を探しているのか、詳しく相談に乗り、あなたの手足となって新しい職場探しに協力してくれます。
もし、大きい病院から小さい病院への転職を考えているなら、一度、転職のプロに相談してみてはいかがでしょうか?
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執筆者情報
- ナースの楽園は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
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