看護師で仕事に行きたくない人の原因と解決策を大解説!
更新:2018/12/17
[転職]こんにちは!Kaorunです。いつもお仕事お疲れ様です!
看護師が仕事に行きたくないと思うことって、よくあります。
「はぁ・・・仕事なんか行きたくないよ・・・」
「休みが永遠に続いてほしい、そしてどこか遠くへ・・・」
なんて、あなたも思ったことありますよね?
もしかしたら、毎日そう思っているかもしれませんね。
病名は「仕事行きたくない病」です(笑)
看護師で仕事行きたくない病になってしまったあなたへ……その原因と解決策をお教えします!
看護師が仕事に行きたくないと思うのは、実は当たり前の感情
看護師で仕事に行きたくないと思っている人は、とても多いです。
看護師の仕事をしていて、「毎日仕事が楽しくて、仕事に行くのが楽しみだわ」
……なんて思っている人は、私が知る限りではほんの一部の人たちです。
多い、というよりは最早、看護師のほとんどは、ほぼ毎日「仕事に行きたくない」と思っているのでしゃないでしょうか?
休みの日は朝元気に目覚めるものの、仕事の日は起きるのが億劫で布団の中で「あぁ~今日は休みたいなぁ~」と思ってしまう毎日。
やるせないですよね……。
- 看護師が仕事に行きたくないと思うのは、3年目頃までが一番多い
- 新人1年目に多い仕事に行きたくない理由は?
- 看護師2年目に多い仕事に行きたくない理由は?
- 看護師3年目に多い仕事に行きたくない理由は?
- 中堅看護師が仕事に行きたくなくなる理由とは?
看護師が仕事に行きたくないと思うのは、3年目頃までが一番多い
実は、この「仕事行きたくない」病は看護師になってから1年~3年目が最も多いとされています。
医療業界の中でも、看護師の仕事は「きつい」「汚い」「給料安い」の3拍子が揃っていますので、実際に看護師として働いてみて、その大変さや現場の辛さを身を持って感じるからです。
どれだけ高い志を持って看護師になったとしても、やはり現実の厳しさに打ちひしがれてしまうのでしょうね。
新人1年目に多い仕事に行きたくない理由は?
まず、看護師として就職して間もない新人1年目の看護師は、仕事に行きたくないと思う確率が大変高い時期です。
ジェネレーションギャップという状況に一番晒されやすいからだと言われ、問題視されています。
仕事に行きたくなくなる具体的な理由としては……。
- 新しい環境に慣れず、職場での居場所がないと感じてしまう
- 何をやっても上手くいかず、失敗をして、先輩に叱られてしまう
- 理想と現実とのギャップを感じてへこむ
- とにかく仕事がキツくてしんどい
- 自分がミスをして医療事故を起こしたらと思うと怖い
……など、自分の力量と現場が求める能力との違いに悩むケースが多いようです。
社会に出て仕事をするだけでも大変なのに、その現場が医療の現場ともなると、やはり自分の思い通りにはいきません。
自分は看護師に向いてない、やりたくないと思ってしまうのが、仕事に行きたくなくなる原因なのでしょうね。
看護師2年目に多い仕事に行きたくない理由は?
新人時代を何とか乗り切ったものの、2年目には2年目の憂鬱というものがあるようです。
その具体的な例を挙げると……。
- 1年生と比べられるのが憂鬱
- 自分だってまだまだなのに、後輩に教えなければならないのが苦痛
- 仕事にも徐々に慣れてきたものの、夜勤に入るのが怖い
- 自分は2年目として先輩や後輩に認められているのか?人の目が気になって仕方がない
- 少しずつ難しい仕事を与えられるようになったが、上手くやる自信がない
徐々に難しい仕事を割り振られるようになる時期でもあり、まだまだ自分でも自信がないのに、2年目になると1年目の時のように素直に「出来ない」と声に出せないものです。
自信はないけどやらなきゃいけないプレッシャーがストレスとして圧し掛かってくるので仕事に行きたくないと思うのかもしれません。
看護師3年目に多い仕事に行きたくない理由は?
仕事を初めて3年目にもなると、頑張って色々と勉強をし、様々な知識が身に付いてくる頃です。
この頃になると、多少余裕も出てきて、周囲に起こる出来事にも目を配れるようになってきます。
そこで目に付いてくるのが、やはり看護師同志や医師などとの人間関係です。
看護師3年目に「仕事に行きたくない」という感情に悩まされるのは、かなり切迫性を帯びてきます。
そのため離職に繋がりやすいとされています。
看護師3年目で仕事に行きたくないと思う主な理由は次のようなものです。
- 看護師同志の人間関係がイヤで鬱陶しい。
- 仕事が忙しく、リーダー業務などもするようになるため、自分の力量不足を感じる。
- 仕事のできない後輩、仕事の手を抜く先輩、怒鳴ってばかりの上司に嫌気がする。
- とにかく人間関係が鬱陶しい。
……などです。
職場環境や対人関係にも慣れてきたこの時期に「仕事に行きたくない」となってしまうと、そこからモチベーションを元の位置まで引き上げるのに、かなりの労力が要るようですね。
中堅看護師が仕事に行きたくない気持ちになる理由とは?
仕事にも慣れ、これから後輩の指導や様々な面で活躍が期待される中堅看護師の場合、新人ナースとベテランナースの間に挟まれ、色々と嫌な思いをしているようです。
そんな中堅看護師が仕事に行きたくないと思う理由には次のようなものがあります。
- 覚えが悪い後輩に、何度も同じことを教えるのが嫌
- 新人が失敗すると、先輩に教え方が悪いと叱られる
- 新人に頼めないような内容の業務が、何でもかんでも回って来る
- 知識不足の医者の指示なんて受けたくない。話をしてるだけでイライラする。
中堅ナースには中堅ナースの悩みがあり、後輩の指導など、面倒なことが多いようですね。
→「色々考えてみても、やっぱり仕事に行きたくない……」と思っている方は、こちらをチェック!
ベテラン看護師だって仕事に行きたくない!
看護師が仕事に行きたくない気持ちを持つのは新人だけ?若手だけ?
いえいえ、違います。
看護師1~3年目で「仕事に行きたくない」と思ってしまうのは何となく想像が付きますが、何でも出来て、もう悩みなんて無さそうなベテランナースでも、やはり仕事に行きたくないと思うケースは多々あるようです。
そのほとんどがやはり人間関係ですが、他にもベテランならでの繊細な悩みがあるようです。
- 人間関係の悩みもどんどん幅広くなる
- 看護師にとって夜勤は重圧
- ほとんどの看護師は「仕事行きたくない病」に罹患している
- 『やる気』だけでは気持ちがすり減ってしまうだけ
人間関係の悩みもどんどん幅広くなる
ベテランにもなると悩みの幅も広がり、同じ看護師同志の人間関係だけでなく、対患者との悩みであったり、上司への不満であったり、待遇への不満など様々なものが表面化してきます。
例えば……。
- 自分は偉いと勘違いし、看護師をお手伝いだと思っている患者が嫌
- セクハラをしてくる患者が頭にくる
- 顔を見れば嫌味や文句しか言ってこない上司に嫌気がする
- 仕事が大変なのに、給料が安い
- 残業が多く、中々休みが取れない
このような小さな不満が蓄積すると、徐々に鬱々とした気分になり、仕事に行きたくないと思ってしまうのも理解できます。
看護師にとって夜勤は重圧
また、看護師にとって夜勤と言うのはかなりのストレスです。
少ない看護師数で多くの患者様のケアをしなければなりませんし、急変や事故やトラブルが発生したら、それはもう目も当てられない状況になってしまいます。
私が大学病院で夜勤をしていたころは、一晩で体重が2kg減りましたね。
まぁ、それだけハードなのだと言えるでしょう。ですから、夜勤に入ると言うだけで気分が重くなってしまいますし、夜勤に行きたくないと思ってしまうのかもしれません。
ほとんどの看護師は「仕事行きたくない病」に罹患している
何を隠そう、私も「仕事行きたくない病」です。
「仕事行きたくなぁ~い!」と毎朝布団の中で叫んでます。
『体調悪いって電話しようかな?』『思い切って辞めちゃおうかな?』『ギックリ腰になったって言って、しばらく休んじゃおっかな?』と良く布団の中で格闘しています。
ですが、社会人として仕事に穴を空けることは出来ませんし、生活もかかっているので「仕事に行きたくない」という気持ちに負けて、本当に行かない訳にはいきません。
ある日先生に「私、本当に毎日仕事に行きたくないんです……」と打ち明けた時、「それは辛いねぇ……朝一番でマイナスの気持ちで目が覚めてしまうと、そこから仕事に行くまで、他の人の倍以上のパワーが必要だからね」と言われた事がありました。
本当にその通りだと思います。朝起きて「さ、今日も一日がんばるぞ!」と思えたら、どんなに楽だろうと思えてしまいます。
そして先生に誘われて、ストレスマネジメントのワークショップに参加させて頂いたのですが、本当に様々なマネジメントの方法があって、目からウロコの体験をすることが出来ました。
『やる気』だけでは気持ちがすり減ってしまうだけ
いつも元気でやる気満々の人を見ると、「あぁ…羨ましいな…自分もこんな風に生きられたら楽なのに」と思いますよね。
だから、「今日は頑張る!」と無理に思っても、本当の感情と馴染まないために空回り……なんて経験をしたことは無いでしょうか?
看護師は根が頑張り屋さんです。「仕事に行きたくないけど、そんな弱音を吐いてちゃダメ。がんばらなきゃ!」……と、前向きに頑張ろうとして無理にエンジンをかけては、結局空回りばかりして、どんどん気持ちがすり減ってしまう訳です。
でも、このままではいつまで経っても「仕事行きたくない病」から立ち直れませんよね。
そこで次からは、少しでも仕事に行きたくないという気持ちを楽にする方法をお話ししてみましょう。
→「どう考えても、やっぱり仕事に行きたくない……」と思っている方は、こちらをチェック!
看護師で「仕事に行きたくない」という気持ちを少しでも楽にするには?
看護師が仕事に行きたくない気持ちを緩和するには、どうしたら良いのでしょうか?
私がストレスマネジメント協会の先生に言われた言葉……『朝一番でマイナスの気持ちで目が覚めてしまうと、そこから仕事に行くまで、他の人の倍以上のパワーが必要』というのは、車に例えると、前に進むために、わざわざ一旦バックしてから、再度ギアを入れ直して前に進む準備をするのと同じことです。
最初から気持ちがニュートラルな状態になっていれば、そこからすんなりと前に進めることが出来るのに、「仕事に行きたくない」と思うだけで、余計に労力がかかっているという事になります。
- そこで朝の気持ちをニュートラルにすることを心掛ける
- 朝日を浴びながら、プラスの言葉を声に出す
そこで朝の気持ちをニュートラルにすることを心掛ける
ストレスマネジメントでは、そこでまず朝の自分の状態をニュートラルな状態にすることが推奨されています。
まず朝目が覚めたら「あ~、仕事に行きたくない」と思っても、まず目を閉じ、深呼吸をしながら指先の感覚に神経を集中させます。
そして、天気だったり、気温だったりを肌で感じ、あえて無感情になることを心がけるのです。
朝日を浴びながら、プラスの言葉を声に出す
朝起きて、気持ちをゆっくりとニュートラルにしつつ布団を出たら、カーテンを開けて日の光を浴びます。
目から朝の光を取り入れたなら、腕を伸ばしたり、顔をさすったりしながら「あぁ~今日も良い日だな!」とあえて大きく声に出して言ってみます。
台詞はプラスな意味合いの言葉であれば、何でも構いません。
恥ずかしいとか、馬鹿らしいと思わずに、騙されたと思って一度声に出してみて下さい。
声に出すことで、少し気分が上向きます。
こうして前向きな自分の声を耳から聞かせることで、自らの脳に暗示をかけ、憂鬱を回避する方法です。
私もこれを始めてから少し朝の気分が良い気がします。一度試してみて下さい。
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看護師の仕事行きたくない病から抜け出す方法
看護師が仕事に行きたくないときの具体的な対策法、気になりませんか?
前にお話しした方法は、看護師の仕事行きたくない病の初期の方にはある程度有効ですが、実はこの『仕事行きたくない病』には、もうこの方法では間に合わないという症状の重い方もいます。
重症度別の対応策をご説明しましょう。
- 『仕事行きたくない病』の初期症状
- 『仕事行きたくない病』の中期症状
- 「仕事行きたくない病」の末期症状
- 初期症状の方の対応策としては……。
- 中期症状の方の対応策としては……。
- 末期症状の方の対応策として
『仕事行きたくない病』の初期症状
- 中々仕事に行く気が起きず、行動を起こすまでに時間がかかる
- 好きな事をしている時は楽しいが、仕事の事を考えると気分が憂鬱になる
- ついつい仕事を休むことばかり考えてしまう
『仕事行きたくない病』の中期症状
- モチベーションが上がらない
- 楽しいことを考えても気分が盛り上がらない
- 以前は聞き流せたような事でも感情失禁したり、情緒不安定気味になる
「仕事行きたくない病」の末期症状
- 仕事に行こうとすると頭痛や腹痛、下痢や動悸など、身体の具合が悪くなる
- 仕事時間が近くなると、意味もなく焦ったり汗が額から噴き出してくる
- 訳もなく自責の念に駆られる
- どうしても仕事に行けず、実際に仕事を休みがちになる
- 仕事を休んだことで、さらに自責の念に駆られてしまう
初期症状の方の対応策としては……。
- 好きな事をして気分転換を図る
- 温泉に入ったり身体を動かすなどリフレッシュをする
- アロマやマッサージなどリラックスできる時間を作る
自分が心地よいと感じること、リフレッシュ出来ることをしましょう。
中期症状の方の対応策としては……。
- 良く寝る(睡眠時間をたっぷり取る)
- 無理はしない、頑張ろうとしない
- 辛いという気持ちを仲間や友人に言葉で伝え、感情を吐露する
- 短期の連休を取る(2~3日)
自分がただのわがままで仕事に行きたくないのではなく、心と体が悲鳴を上げていることを認識し、無理をしない=頑張りすぎない事を心がけましょう。弱音は吐いても良いんです!
末期症状の方の対応策として
- 家族に相談し、可能な限り力を貸してもらう
- 産業カウンセラーや産業医に相談してみる
- 心療内科や精神科など専門医の診察を受ける
- 長期の休暇をもらう(1カ月単位)
- 休職もしくは部署替えをしてもらう
- 退職する
末期症状はうつ病になる前駆症状か、すでに軽度のうつ病を発症している可能性があります。
症状が重くなり社会生活が困難になる前に、早めの対応をお勧めします。
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看護師の「仕事に行きたくない」気持ちを侮ってはいけない
看護師の「仕事に行きたくない」という気持ちが強い場合、そして気分転換をしてみても、「もう仕事に行くのは無理そうだ」と思ってしまう場合、また部署替えを希望したもののしてもらえない、「部署替えをしたところでこの気持ちは変わりそうにない」という場合は、思い切って退職をしてみるのも一つの手段です。
仕事を辞めてみてはじめて、看護師をやめてよかったとか、もう看護師の仕事はしたくないと思う人もいる事でしょう。
何よりも、看護師の仕事があなた自身のメンタルや身体に影響を及ぼしているのなら、そんな仕事は辞めてしまった方が良いです。
あなたの人生はあなたのものであって、病院のものでも、家族のものでも、社会のものでもありません。
守ってあげられるのは自分しかいないんです。
病気になってまで無理をする必要は本当にありません。
休養した後に、少し働く気が出てきたら簡単な作業から始めてみる
本当に辛くてどうしようもない方は、仕事を辞めて、少し休養期間を設けてみましょう。
もしかしたら、今の職場を辞めただけで、重い憂鬱から離脱できるかもしれませんし、環境を変えるだけで仕事に対する前向きな気持ちが復活するかもしれません。
看護師の仕事なんて二度とやりたくないと思っていたとしても、ある程度休養をしっかりと取れば、また看護師の仕事に復帰したいと思うかもしれません。
そんな時は、是非転職サイトの転職コンサルタントに相談をしてみてください。
あなたが無理をせず、仕事に就けるような環境を、話し合いながら一緒に探してくれます。
仕事行きたくない病は誰にでもあるものですが、だからといって何も対策をしないままではあなたのメンタルや身体に影響を及ぼす場合があります。
自分が今そのような状況なのかを客観的に見極め、早め早めに対応するのが良いでしょう。
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執筆者情報
- ナースの楽園は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
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