看護師のお礼奉公中でも辞めたい!転職も上手にできる方法を徹底解説
更新:2023/03/26
[転職]こんにちは!Kaorunです。いつもお仕事お疲れ様です!
看護師のお礼奉公は仕事をしていく上でのかなりのプレッシャーになっています。
辞めたいのに辞められない……そんなあなたに、全てが上手くいく方法をお教えしちゃいましょう!
看護師のお礼奉公は、本当はメリットが大きい
看護師の資格を取る際に良く耳にする「お礼奉公」と言う言葉。「おしんの時代じゃないんだから、この時代でお礼奉公だなんて……」と思う人もいるかもしれませんが、このお礼奉公というシステムは看護師の世界では延々と続いている奨学金(または学資援助金)免除制度のことを言います。
看護師の資格を取るために学校に通っている期間、一定額のお金を補助し、その後一定期間お金を支給してくれた病院で働けば、返納義務が無くなるという制度です。
一聞すると、看護師には何のメリットも無いように聞こえがちですが、このシステムは看護師にとっては実は美味しいシステムであることは言うまでもありません。
看護師にとってのお礼奉公のメリット・デメリットとは?
学生時代に奨学金としてお金をもらえる事は、大変ありがたい事です。最近では様々な奨学金貸与制度があり、一般的に大学に入学する場合も、多くの学生が奨学金を借りています。看護師の場合のみ、一定期間就労すれば、その奨学金を全て免除してくれるというのですから、こんなに有難いことは無いはずです。
ではどうして「お礼奉公」と言う言葉で、皆さんは悪いイメージを抱くのでしょうか?看護師にとってのメリットとデメリットをそれぞれ考えてみました。
メリット
- 学生時代に奨学金としてお金が入ってくるため、学費の負担が減る。
- 看護学生時代に奨学金を借りても、一定期間就業すれば返済が免除になる。
- 奨学金を借りた母体の病院へ就職が決まっている。
デメリット
- 看護師として就職後、一定期間(3年~5年)勤務をする契約。
- 期間内に退職する場合は返済義務が発生する。(返済方法は様々だが、一括返済もある)
- 契約期間は何が何でも辞められないという大きなプレッシャーがある。
……ということです。
支給する病院側のメリット
看護学生に奨学金を貸与する側の病院は、通常の奨学金制度とは異なり、一定期間自分の病院で働けば、その奨学金は返却しなくても良いという事になるため、かなりの額の投資をしているという事になります。
しかし、人材確保の上での先行投資という考えであるため、病院側としてはあくまでも看護師資格を取得後に働いてもらう事が目的になります。病院の規模が大きくなればなるほど、看護師の人材確保は大変な作業になりますので、病院の必死さが覗えますね。
→「お礼奉公中はやっぱり辞められないの?どうしたら上手くやめられるの?という方は、こちらをチェック!」
看護師にとってのお礼奉公は精神的なプレッシャーが強い
そんな看護師にとっては一見美味しいお礼奉公制度ではありますが、実はこれが若い看護師にとってはかなりの精神的なプレッシャーになっているようです。
お礼奉公の期間中は、どんなことがあっても退職出来ないと思っているからなんでしょうね。
人生どんなことがあるか分からない
看護師としてお礼奉公先である病院に就職して、ほとんどの人はその期間を全うし、お金を返金せずに済みます。しかし、お礼奉公中でも、どうしても仕事に馴染めないとか、人間関係が辛すぎるとか、はたまた妊娠してしまった等の理由で転職や退職を考える人は多くいます。
特に妊娠をしてしまった場合は、夜勤を続ける事は難しいですし、出産後も残業が多い病院での勤務などは難しいでしょう。
重くのしかかるお礼奉公という制度
そんな時にプレッシャーとしてのしかかってくるのがお礼奉公の事です。3年から5年という期間、きちんと勤務することが出来なければ、もちろん借りたお金は返却することになります。
返却方法はあくまでもその病院によりますが、中には一括返金を迫られるケースも多く、「そんな大金を一度に返せない」とサラ金に手を出したりするひともいるようなので、注意しなければなりません。
奨学金の返済方法の色々
もし、お礼奉公期間中に退職をする場合は、もちろんお金を返さなければなりませんから、その返却方法が一番気になる所です。ハッキリ言って、このお金の返却方法はその病院によってかなり差があります。
「一括で耳をそろえて返せ、できなきゃ辞めさせない」という悪徳金融業者のような病院から、就労した期間分は減額してくれ、尚且つ返済は分割でも良いと言ってくれる病院まで様々です。
奨学金貸与時の契約書が必ずあるはずですから、そちらに目を通してみてください。もし判らないという場合は、病院側に確認をしてみましょう。
こういう場合は労働基準法違法になる
そもそも、奨学金を貸与しておいて、「病院を辞められちゃ困る」と転職の自由を奪う行為は憲法第22条の職業選択の自由と、労働基準法第16条(賠償予定等の禁止)、そして同じく労働基準法第137条の契約期間の経過措置という項目に違反しているので法律的に違法ではないかと考えられます。
ですが、もともとそういう条件の契約書にサインをしている時点で、看護師側がその条件を受け入れて契約しているとみなされるので、大っぴらに法律違反だと争う件数が少ない事も事実です。
しかし、実際にこのお礼奉公では様々なトラブルが発生していることも本当ですので、退職をほのめかした途端に、無理な要求や脅しとも取れる契約内容の変更などを示唆された場合は、しっかりと専門家に相談してみましょう。
こんな時はどうするの?
皆さんからの疑問が多い内容としては、万が一看護師の国家試験に落ちて、看護師の資格を取得できなかったらどうなるのか?……という点です。
実際こういう人は結構多くいます。看護師の国家試験合格率は約90%前後を行き来していますので、10人に1人は試験に落ちる人がいるという事になります。その場合奨学金の返済はどうなるのか疑問じゃありませんか?
もちろん、御想像通り支払い義務は発生します。ですが、病院によっては、次年度まで看護助手として働き、また試験に再挑戦してもらう所もあります。その場合は資格取得後に契約年数働くことで返済しなくても良い場合もあります。あくまでもその病院によって細かい条件が異なりますので、個別に病院側に聞いてもらうのが一番良いと思います。
→「お礼奉公中に辞めるとしたら、具体的にはどうしたらいいの?という方は、こちらをチェック!」
看護師がお礼奉公中に仕事を辞めたいなら、ちゃんと辞められます!
もしあなたがお礼奉公中にどうしても辞めたい状況になった、もしくは辞めなければならない理由ができたとすれば、我慢する必要はありません。
元々は借りたお金です。ですから別にもったいないなどとは思わずに、これは義務と割り切って、様々な方法を使って返済してしまえばいいのです。
まず、どのくらいの返済額になるかを確認する
自分が借りた奨学金の額を、全額返済するのか、残額返済(働いた分を減額してくれるのか?)を確認します。
加えて返済方法として全額一括返済なのか、分割返済が可能なのか、また分割返済が可能であれば利子はどの程度になるのかも確認します。
返済方法を考える
分割返済が可能な場合は、そのまま分割で返済をすることを考えた方が無難です。しかし、分割返済することで、金利が高くつく場合は一括返済も考えます。
一括返済しかない場合は、その金額を貯金などで賄えるか、親や親族に無利子で貸してもらえないか等を考えます。
この際、金融機関からお金を借りてローンで返済するという考えをする人もいますが、この利子が意外に高いのでお勧めは出来ません。
一括返済の場合は、転職先でお金を立て替えてくれる場合が多い
実は、一括返済をするのに、貯金を切り崩すのは心配だし、借金をする目途も立たない……と言う方も多いかと思います。その時に便利なのが、次に転職する就職先に奨学金を立て替えてもらうという方法があります。
こちらも、一定期間働いてくれればお金を返却しなくても良いという病院もありますが、それは嫌と言う場合、分割でお給料から引いてくれるという返済方式を選択すると良いかと思います。単身者の場合は、格安の病院寮に入って、家賃分を支払していると思えば気も楽です。
→「お礼奉公中に辞めるとしたら、具体的にはどうしたら良いの?という方は、こちらをチェック!」
→「お礼奉公中に辞めるとしても、そんなに簡単に奨学金を立て替えてくれる病院なんてあるの?という方は、こちらをチェック!」
看護師のお礼奉公期間中に辞めたい方は、転職コンサルタントに相談するのが吉!
ここ最近は看護学校も大学も増え、その学費も膨大なものになっています。
国立系の大学であれば年間50~60万程度で済みますが、私立大だと年間150万~200万円かかる所が殆どで、付属の大学病院から奨学金を借りても、それでもまだ足りないという事が殆どです。
ですから看護大学に入学する時点で、すでに学資ローンを組む方も多く、以前のようにお礼奉公をする学生は少ないと聞きます。
しかし、国立の看護大学がないエリア…大阪などは、同じく看護学校に通うので未だにお礼奉公が多いと聞きます。
奨学金対策が可能な病院を探すなら、情報を多く持っている転職サイト!
「どうしても今の職場を退職したいのに、お礼奉公があるから辞められない」、「辞めたいけど、お礼奉公が返せないから諦めている」という方は、一度転職サイトの転職コンサルタントに相談をしてみて下さい。
餅は餅屋と言いますが(古くてすみません;)そういう奨学金の返済を立て替えしてくれる病院のリストを転職コンサルタントは沢山持っています。
自分で病院探しから交渉までを一からするというのは、どれだけの労力と精神的な負担になるか知れません。
お礼奉公以外の問題も解決してくれる
今の職場を辞めるためには、どうしても奨学金の返済を第一に考えなければいけないのは、良く解ります。でも、お礼奉公の返済が第一優先になってしまい、他に自分が望む条件を我慢するなんてことは、とてももったいないことです。
「残業が少なくて、福利厚生の良い病院へ行きたい」、「研修制度が充実していて、スキルアップが図れる病院に行きたい」、「自分が望む科で働きたい」など、皆さんそれぞれに転職に対する要望があるはずです。
ですから、そういう悩みや要望を聞きながら、あなたに合った就職先をさがすためにも、転職コンサルタントは力を発揮してくれます。せっかくの転職で後悔する事の無いように、しっかりと今後の事を一緒に考えてもらいながら、仕事探しをしていきましょう。
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執筆者情報
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