病院へ看護師が退職届や退職願を出す際の書き方や注意点を徹底解説!
公開:2018/02/09
[転職]こんにちは!Kaorunです。いつもお仕事お疲れ様です!
「退職届なんて書いたことないよ!なにそれ!」「退職届を出すときは何か気を付けたほうが良いことあるのかな?」と、退職届について不安を感じているあなた。心配ご無用です!
病院へ看護師が退職届や退職願を出す際のマナーや書き方について、そのノウハウを解説付きで教えちゃいます!
病院へ看護師が退職届や退職願を出すのは、退職トラブルを避けるため
看護師が病院を退職する場合は、他の仕事と同様に退職届や退職願を提出する必要があります。でも、いざ退職届や退職願を提出するとなると「あれ?どう書くんだっけ?」とか、「この方法でいいのかな?」と疑問に思ってしまうものです。
そこで今回は、退職届や退職願を提出する必要性と具体的な書き方、マナー等について説明をしてみたいと思います。
- そもそも「退職届」と「退職願」って違うの?
- 「退職願」の方がソフトな意味合い
- 退職届や退職願を提出しなくても退職は出来る
- 看護師の場合は
- 労働契約法について
そもそも「退職届」と「退職願」って違うの?
通常、直属の上司にまだ退職の意思を伝えておらず、「退職をしたいんですけど……」という意思表示をするものが「退職願」で、事前にその意思を伝えた上で、「退職します!」と断言し、退職を届け出るものが「退職届」です。
「退職届」に関しては一度提出したら、職場側からの要請がない限り、自ら撤回することは出来ません。
「退職願」の方がソフトな意味合い
医療業界は「病院協会」「医師会」「看護協会」等、とにかく横のつながりが多い業界ですので、退職をする際は出来るだけ円満に退職をした方が良いです。そのためにも、「退職させてもらえませんでしょうか?」という形でその承認を取る「退職願」の方がソフトな意味合いになります。
事前に上司に相談し、その了承を得てから「退職届」を提出するのは構いませんが、何の相談もなくいきなり「退職届」を持参すると、上司からは「礼儀を知らない失礼な人」と認識されますので注意が必要です。
そうならないためにも、まずはきちんと上司に口頭で退職の相談をすることをお勧めします。その後に「退職願」を提出すれば問題はありません。(その後で「退職届」を要求される事はまずないです。)
退職届や退職願を提出しなくても退職は出来る
実は、退職届や退職願を提出しなければならないという法的な取り決めはありません。そのため退職届や退職願を提出しなくても退職することは可能です。
ですが、大病院などでは就業規則などに『退職する際は退職届を提出する』という記載がされている場合があります。その場合は、後々「提出されていない」と言われてトラブルに発展する場合もありますので、提出をしておいた方が無難です。
「法的には退職届を提出しなくても退職は出来るんだから、私は退職届は出しません!」などと病院側に立てついても、自分の社会的評価を下げるだけですから、何の得にもなりませんよね。(まぁ、そんな非常識な人はいないと思いますが……)
看護師の場合は
看護師の場合は、どの職場もその確保に大変な思いをしていますので、退職を希望した場合のほとんどは引き留めに合います。
師長に退職の相談をし、本人は辞めるつもりでいたのに、「私は辞めるなんて聞いてない!退職願いも提出されていないんだから、急に辞めるとか言われても困るのよ!」と言われて、結局、退職時期を延期せざるを得なかったなんてこともあります。
そのような、退職について「言った」「言わない」のトラブルを回避するためにも、退職届のような書面でのやり取りは必要です。
労働契約法について
民法には、労働者を保護する目的のために「労働契約法」というのがあります。これは『退職の意思表示(退職届や退職願の提出)から最短14日で退職することが可能』となっています。
病院側などとの雇用契約を結んだ際に、就業規約等に「2カ月前までに退職届を提出しなければならない」と記載されていた場合でも、退職届を1カ月前に提出して辞めたからと言って違法にはなりません。
ただし、「雇用契約の違反に当たります」と指摘をされる可能性はありますので、気を付けましょう。
→「退職願や退職届はきちんと書いて提出したい」と思っている方は、こちらをチェック!
看護師が病院へ提出する退職願や退職届の具体的な書き方
それでは、具体的な退職願や退職届の書き方を説明していきましょう。
- 準備するもの
- 退職願や退職届の書き方
- 封筒の宛名・差出人の書き方
- 用紙の折り方と入れ方
準備するもの
- 1.封筒
- 2.白い用紙
- 3.筆記用具
1.封筒
白の無地の封筒を準備します。茶色や色付き便せんは簡易な書面を入れるものとされていますので、退職願や退職届には不向きです。
2.白い用紙
三つ折りにして封筒に入る大きさのものを選びます。手書きならB5サイズ、プリントアウトする場合はA4が普通です。便箋の場合は無地が縦罫のものを選びます。
3.筆記用具
パソコンでプリントアウトしても構いませんが、万年筆か黒のボールペンで手書きするのが普通です。印刷した書面でも氏名欄は直筆で書きます。但し、病院の場合は「退職願や退職届は手書きで」という所も多いので、手間はかかりますが個人的には手書きがお勧めです。
退職願や退職届の書き方
最初に縦書きで『退職願』または『退職届』のどちらかを記入します。
「私事(わたくしごと)」と記載します。
退職理由を記載します。
退職願の場合は「一身上の都合により、〇月〇日をもって退職をお願いします。」、退職届の場合は「一身上の都合により、〇月〇日をもって退職をします。」と、記載をします。理由は人それぞれですが、その理由を詳しく書く必要はありません。全て「一身上の都合」で構いません。簡単な例文をそのまま記載するだけで大丈夫です。
提出日時を記載し、署名・捺印します。
捺印に関して、シャチハタは止めた方が無難です。
提出先を記載します。
病院の理事長または院長などの最高責任者を記載します。
病院には看護師だけでなく、医師やコメディカルも沢山いますので、規定の退職届のテンプレートがある場合があります。その時は、そちらを使用してくださいね。
封筒の宛名・差出人の書き方
表面には「退職願」もしくは「退職届」と記載し、裏面には「所属部署(ほとんどは看護部)と氏名」を記載します。
用紙の折り方と入れ方
用紙は封筒からはみ出さないように長辺を三つ折りにします。
折り方は便箋の下から上に3分の1折り上げ、次に上から下に折り重ねます。
封筒に入れる際は、便箋の右上方が封筒の裏の上部になるように入れます。封入口に糊を付けて閉じ、「〆」サインをします。病院の場合は、封はしなくても構わない場合が多いです。
→「退職願や退職届はきちんと提出したい」と思っている方は、こちらをチェック!
看護師が病院へ退職届や退職願を提出する際の注意点
こうして退職願や退職届を師長または看護部長に提出します。理事長や病院長等の病院を取りまとめている方に直接提出することは殆どありません。
その他にも、退職届や退職願を提出する際の注意点があります。
- 退職届や退職願は提出する前に上司に相談を
- 退職届や退職願を提出する際は手渡しが原則
- 理想的な退職届や退職願を提出するタイミング
- 転職コンサルタントに相談してみる
退職届や退職願は提出する前に上司に相談を
退職届や退職願を提出する場合は、いきなり提出するのではなく、事前に師長に相談し、きちんと辞意を伝えることが大切です。この時、殆どの場合は引き留められますが、あくまでも「辞める意思」を強く持って臨むことが大切です。
退職願は相談時に持参しても構いませんが、いきなり書面で提出するとあまり印象は良くありませんので、相談をした後に提出する方が良いです。
退職届も、もちろん相談もなしに、いきなり提出するものではありません。それこそ失礼になります。
退職届や退職願を提出する際は手渡しが原則
普通は退職届や退職願を提出する際は手渡しが原則ですが、最近はそれすら出来ない非常識ナースが結構います。
ここで退職届に関して、私がかつて出会った非常識ナースのベスト3を挙げてみましょう。
第1位…急に出勤しなくなり、LINEで退職届を写メで送りつけてきた。
第2位…急に出勤しなくなり、FAXで退職届を送りつけてきた。
第3位…急に出勤しなくなり、郵送で退職届を送りつけてきた。
こういうのって、看護師としてというより、人として……どうなんでしょうかねぇ?こういう場面に直面すると、正直、日本の未来を悲観してしまいますよ。
理想的な退職届や退職願を提出するタイミング
看護師として退職届や退職願を提出する理想的なタイミングは、まず退職をする前に転職先を決めておくことです。辞める意思が固まったなら早めに転職の準備をし、転職の内定をもらっておきましょう。
内定が出たら、「退職の意思」を上司に伝えます。次の職場が決まれば、辞めるという意思も強く持てますので、上司の引き留め工作にも打ち勝つことが出来ます。
そして、上司から退職の了承がもらえたら退職届を提出します。これがナースとして退職届や退職願を提出する際の、理想のタイミングと言えますね。
転職コンサルタントに相談してみる
このような理想の辞め方をするためにも、転職サイトの転職コンサルタントに一度相談をしてみましょう。退職届や退職願についても色々と教えてくれますし、転職の際に色々と力を貸してくれること間違いなしです。
仕事探しは勿論ですが、面接の設定や、今の病院を退職する時期に合わせて転職先と入職時期の調整までしてくれます。まさに至れり尽くせりなので、とっても有難いですよ。
あなたのXデーに備えて看護師転職サイトに登録しておこう!
看護師転職サイトのおすすめ
【1位】:マイナビ看護師
運営:株式会社マイナビ
マイナビ看護師は看護師の転職を一番確実に成功させてくれる、信頼性の非常に高いサービスです。専任担当者があなたの状況や希望を最大限に反映した形での求人紹介をしてくれます。
【2位】:ナース人材バンク
運営:株式会社エス・エム・エス
ナース人材バンクも、転職をサポートしてもらうのにオススメです。非公開求人も多く、思わぬ好条件の求人が見つかる可能性が高いですのでマイナビ看護師と併せて是非利用してみてください。
執筆者情報
- ナースの楽園は、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。
最新の投稿
- 2022年12月21日給料看護師が年収500万円以上可の求人を選ぶ注意点は?基本4つと離職率!
- 2022年8月18日転職看護師が資格取得支援ありの求人を探す注意点5つ!
- 2019年7月1日悩み看護師の中途採用時は妊娠について聞かれる?それとも聞かれない?
- 2019年6月21日悩み看護師の異動先が合わないで辞めたい!そのストレスはハンパじゃない