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看護師が総合病院からクリニックへ転職するのは何が大変なの?

公開:2019/03/22

[転職]

看護師が総合病院からクリニックへ転職するのは何が大変なの?

こんにちは!Kaorunです。今日もお仕事お疲れ様です!

子育てや何らかの事情で、「もう夜勤はやりたくない」、「病棟から離れたい」、「総合病院からクリニックに移りたい」と思っている人は多くいます。

「結婚して今は病棟で働いているけれど、これから出産の事とか考えると、将来的にはクリニックで働きたい」

「でも、総合病院と違って、クリニックは何でも自分でやらなきゃいけないんでしょ?」

「私は採血が苦手だから、クリニックで勤まるかどうか不安なのよね……」

……と、皆さんそれぞれに様々な不安を抱えてたりします。

そこで今回は、悩めるあなたのために、『総合病院とクリニックの違い』について、じっくりと考えてみたいと思います。

クリニックにも興味があるけど、総合病院の外来にも興味がある…という方はこちらもチェック!(クリニックと総合病院の外来の違いが分かります!)

看護師が総合病院からクリニックへ転職する際の違いとは?

看護師として今までバリバリ働いてきたけど、結婚を期にのんびりとクリニックで働きたいという人や、夜勤や重症患者に疲れてしまったから、これからはクリニックでゆっくりと仕事がしたいという人は結構たくさんいます。

看護師の仕事って本当に大変ですからね……。

 

特に、忙しい急性期の病棟だったり、残業の多い総合病院などで働いていたりしたら、身も心も擦り減って何もかも投げ出したくなってしまいます。

 

例えばあなたが結婚をして、家事や育児に追われる毎日を過ごしていたら、忙しい病棟勤務はさすがに無理が出てきます。

家族のためにも、自分のためにも、のんびりとクリニックで働きたいと思うのも当然ですよね。

 

しかし、いざ総合病院病棟からクリニックに転職しようと思ったら、なんか思っていたのと違う……なんていう話を聞いたことはありませんか?

実は、同じ看護師でも、総合病院病棟で働くのとクリニックで働くのには、様々な点で大きな違いがあるのです。

 

今回はそんな総合病院病棟とクリニックの違いについて、詳しく解説してみましょう!

 

総合病院病棟とクリニックの違いを細かく比較してみた!

総合病院病棟とクリニックの主な違いは、次のようになります。

 

項目

総合病院(病棟)

クリニック

診療科

院内には複数の科あり

病棟は基本的に単科で時に混合病棟もあり

人事異動あり

単科

異動はない

患者層

軽症~重症まで様々な方が入院

(患者数が多い)

比較的軽症者の外来対応のみ

(患者数は少なめ)

医師

多くの科があり医局ごとの人数も多い

1人~2人

看護師

病棟毎の看護師数も多く、看護部全体では100人を超える所が多い

少人数

勤務時間

二交替~三交代制

休憩時間は交代制で1時間程度

8:30~19:00(勤務場所による)

休憩時間は長め(13:00~15:00等)

給料

規定によるが夜勤手当などの手当てが多い(昇給は病院の規定による)

定額(昇給は少ない)

昇給

常勤であれば経験付加あり(昇給は病院の規定により定期的にあり)

定額(昇給は少ない)

残業

所属部署によるが比較的多い

あまりない

研修制度

充実している(時間外研修が多い)

あまりない

医療安全意識

医療安全意識が高くインシデントレベルから報告が多い(研修から管理までかなり厳しい)

報告書等はほぼなく、比較的緩め

看護記録

電子カルテが多く記録量も多い

紙カルテが多く、記録は少ない

検査

検査課がある場合は、採決業務はない。検査の種類が多いので検査前後の説明業務・オーダ処理が多い

検査の種類は多くはないが、レントゲンや心電図、採血などは全て看護師が行う。

業務量

処置・検査出し・事務連携

申し送り・サマリー等かなり多い

幅広いが量的にはあまり多くない

接遇

丁寧なのは原則だが、人命と処置が優先になるため、多少の雑さは許容範囲内

お客様なので丁寧な対応が必須

管理体制

看護部全体の管理体制があるため、コスト管理・安全管理・その他が細かい

院長の指示が絶対なため、看護管理自体は緩め

人間関係

看護師数が多いため、人間関係は複雑。多くの看護師や医師・コメディカルとの関係性が大切になる

決まった医師や少人数の看護師と事務員に気を使う

 

総合病院病棟とクリニックは

総合病院の場合は看護部の母体が大きいので、看護師数も多く組織的に管理されています。

定期的な異動は勿論のこと、委員会等で業務も細分化されているので、看護師は看護業務をメインに、教育や各委員会などの与えられた役割をきっちりとこなす専門性が求められると言えます。

 

もちろん、クリニックに比べると段違いで症状の重い患者をケアする事になりますので、教育や医療安全管理に関する事も、組織的にきちんと行われます。

福利厚生や給与面においても、規定がきちんと定められ、分かりやすくされているのが特徴です。

 

クリニックの場合は、数少ない人数で業務をまかなうため、幅広く何でも協力し合って行っていかなければなりません

 

患者層は比較的元気な方が多いので、急変もほとんどなく、仕事内容も病棟勤務時代から比べると格段に楽になります。

夜勤がなく、休みもほぼカレンダー通りに取れますので、体が楽ですし、家族や友人と休みを合わせやすいので、休みを有効に使えますね。

 

総合病院で働いているけど、次はクリニックに転職したい!…と言う人はこちらもチェック!

 

看護師が総合病院からクリニックへ転職する際の心がまえ

総合病院で勤務している看護師が、クリニックに転職をする場合、夜勤も無くなりますし業務量もかなり少なくなりますので、精神的にも体力的にもかなり楽になります

 

反面、クリニックに転職した看護師が苦痛に思うのは、看護師が少ないために様々な事を全部看護師がしなければならないという事です。

 

レントゲン撮影から掃除まで

総合病院では、様々な業務が組織的に分業されているため、検査は臨床検査技師やレントゲン技師がしますし、薬剤管理は薬剤師がします。

掃除も外部業者が入っていますし、事務系の業務も担当部署が行います。

 

ところがクリニックでは、採血やレントゲン撮影、心電図に視力や聴力の検査、注射の準備から実施まで、看護師が全て行うケースがほとんどです。

加えて掃除や処置室・診察室のシーツ交換や整理整頓、時には事務仕事の手伝いもしなければなりません。

 

「私は採血が苦手だから……」

「レントゲンや心電図なんてムリムリ!」

……と思ってしまう人も多いかと思います。

 

けど、心配する事はありません。

レントゲンも設定や操作を慣れてしまえば簡単ですし、検査も簡単なので、覚えてしまえば何も心配する事はありません

 

病棟のように忙しくないので、掃除や整理整頓をする時間もたっぷりあります。

クリニックに転職したては、これらの業務に対して「えっ?こんな事もするの?!」と、驚く人も多いようですが、要するに『慣れ』ですから、あまり心配する事はありませんよ

 

スタッフが少ないので、人間関係は大事!

クリニックは医師が個人経営で成り立っている所が多いので、看護師やスタッフは少なくなり、本当にこぢんまりしています。

 

そんな少ない人数の中では人間関係がとても大事になります。

ちょっとウマが合わない人でも、面と向かって文句を言う事は避け、上手に付き合うようにしましょう

 

また、患者様に関してもご近所の方が多いので、ながく付き合い続けて行くことになります。

だからこそ、人間関係は大事にしていきましょうね

 

新しい職場に馴染めるかどうかが心配……という方はこちらもチェック!

 

総合病院で働いているけど、次はクリニックに転職したい!…と言う人はこちらもチェック!

 

看護師が総合病院からクリニックへ転職する上手な方法

いかがでしたか?

総合病院とクリニックでは、その業務内容や人間関係などにかなりの違いがあることがお分りいただけたと思います。

クリニックで働く場合は、今までしなくても良かった検査や掃除なども全て看護師がしなければいけません。

その点を心配するナースが多くいますが、その分、業務量は少ないので、慣れてしまえば大丈夫です。

心配する事はありません!

 

夏やゴールデンウイーク、年末年始のお休みと長期休暇も取れますし、条件が良い所を選べば、お給料も良い所だってあります。

クリニック勤務は、夜勤が無く日勤だけしか働かなくて済む上に、カレンダー通りに休むことが出来る理想の職場です。

ライフワークバランスを考慮して、自分の余暇も大事にしたいというあなたには、まさにぴったりの職場だと言えますね。

 

クリニックの求人数は少ない

では、総合病院で働いている看護師がクリニックへの転職を考えている場合は、具体的にどうすれば上手く転職できるのでしょうか?

 

「クリニックの求人って、本当に少ないのよね……」

「たまに見つけても、お給料が少なかったり、お休みが少なかったり、イマイチな所が多くて……」

といった不満の声を良く聞きます。

 

実際に看護師の求人の中で、クリニックの求人数は総合病院の求人数に比べて圧倒的に少ないのが実情です。

 

それは、クリニックに勤めて、そのクリニックの待遇が良かったり、人間関係などで居心地が良いと、今現在勤めているナースが中々辞めようとしないからです。

そうなると、必然的に雇用枠に空きが出ないので、求人も少なくなってしまうのですね。

 

少ない求人枠から好条件のクリニックに転職しよう!

このような理由で、クリニックに転職をしたいのに、求人そのものが少なく、中々転職先が見つからないという話を良く聞きます。

そんな少ない求人枠から好条件のクリニックに転職するためには、転職サイトに登録し、転職コンサルタントに相談をするのがお勧めです。

 

転職コンサルタントなら、あなたの希望条件を聞き、それに見合った条件のクリニックを探してくれます。

 

中々空きの出ないクリニックの求人でも、転職コンサルタントならオンタイムで新しい情報を手に入れることが出来、空きが出ればすぐに決まってしまうような好条件の求人が出たら、すぐにあなたに知らせてくれます

まさに忙しいあなたにはピッタリですね。

 

転職コンサルタントを上手に利用して、希望する好条件のクリニックに転職しましょう。

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執筆者情報

ナースの楽園編集部
ナースの楽園編集部
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