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看護師がクリニックから総合病院外来へ転職するのって大変なの?

公開:2019/03/13

[転職]

看護師がクリニックから総合病院外来へ転職するのって大変なの?

こんにちは!Kaorunです。今日もお仕事お疲れ様です!

子育て中のママナースや、何らかの事情で夜勤ができない人は、看護師の中にもたくさんいます。

「今現在はクリニックで働いているけれど、総合病院の外来へ転職するとしたら大変なの?」

「どっちも外来には変わらないんだから、そんなに変わりはないでしょ?」

「いやいや、逆にめちゃくちゃ忙しくて、すごく大変だって聞いたよ?」

……と、その情報は様々です。

そこで今回は、そんな悩めるナースのために、『クリニックと総合病院の外来の違い』について、しっかり分析&解説をしちゃいましょう!

看護師がクリニックから総合病院外来へ転職するのはやはり大変?!

看護師の業務内容は、病院の規模や診療科によって様々です。

特に、新卒時に総合病院の病棟で働いた経験はあるけれど、その後結婚や育児のためにクリニックに移った人などは、子育てが一段落すると総合病院の外来へ転職したいと考えるケースがよくあります。

 

しかし、多くの人は総合病院の外来で働いたことが無いため、実際に総合病院の外来で働く事を考えると、「きっと大変なんだろうなぁ……」と迷うのです。

 

そこで、クリニックと総合病院の外来ではどのような所が違うのかを説明していきます。

 

クリニックと総合病院外来の違い

クリニックと総合病院外来の違いは主に次のようになります。

 

項目

クリニック

総合病院外来

診療科

単科

複数の科の異動あり

患者層

比較的軽症(患者数は少なめ)

軽症~入院が必要な重症者まで様々

(患者数が多い)

医師

1人~2人

多人数

看護師

少人数

人数も多く他科との関わりもあり

勤務時間

8:30~19:00(勤務場所による)

17:00以降がメイン

休憩時間が長い(13:00~15:00等)

8:30~17:00

17:00で業務は終了

休憩時間は交代制で1時間程度

給料

定額(昇給は少ない)

常勤であれば経験加算あり(昇給は病院の規定により定期的にあり)

残業

ほぼなし

所属する科により多い所もあり

研修制度

あまりない

充実している(時間外研修が多い)

医療安全意識

報告書等はほぼなく、比較的緩め

医療安全意識が高くインシデントレベルから報告が多い

医療安全管理研修から管理までかなり厳しい

業務量

幅広いが量的にはあまり多くない

処置・検査出し・事務連携

申し送り・サマリー等かなり多い

看護記録

紙カルテが多く、記録は少ない

電子カルテが多く記録量も多い

検査

採血やレントゲンなど決まった種類のみ

検査課がある場合は、採血業務はない。検査の種類が多いので検査前後の説明業務・オーダ処理が多い

接遇

お客様なので丁寧な対応が必須

丁寧なのは原則だが、人命と処置が優先になるため、多少の雑さは許容範囲内

管理体制

院長の指示が絶対なため、看護管理自体は緩め

看護部全体の管理体制があるため、コスト管理・安全管理・その他が細かい

人間関係

決まった医師や少人数の看護師と事務員に気を使う

(狭く深い)

看護師数が多いため、多くの看護師や医師・コメディカルとの関係性が大切(広く浅い)

 

主な診療体制の違い

クリニックの場合は皮膚科や眼科、内科といった単科が多いですが、総合病院の外来の場合は、内科から外科、婦人科から小児科と10種類近い科の診療をしている所がほとんどです。

 

もちろん、クリニックは個人開業ですから通常は医師が1人、多くても2~3人といった所です。

総合病院の外来は、それぞれの外来診療医が少なくても3人以上いるので、外来診療医だけでも数十人になります。

 

もちろん看護師の数も桁違いで、クリニックは多くても2~3人ですが、総合病院の外来は各科に3~5人、全診療科を合わせると数十人になります。

こちらは全て看護部の所属になりますので、もちろん異動もあります

 

勤務時間

クリニックの場合、夕方の診療がメインになりますので、勤務時間は8:30~19:00(勤務場所による)となり、大体2時間程度の休憩時間を取り(13:00~15:00等)、17:00以降の診察がメインとなります。

 

総合病院の外来の場合は、通常8:30~17:00勤務で、17:00で業務は終了になります。

その点では総合病院の外来の方が業務は早く終わります。

 

お給料と残業量の違い

クリニックの場合は診療する科や雇用主によって給料はかなり違います。

残業はほとんどありませんが、月給制なのでしても残業手当が付かなかったり、昇給がほとんどない所もあります

もしかして、あなたのクリニックもそうかもしれませんね。

 

しかし、中には雇用主によってはきちんと残業代が付いたり、あなたの勤務態度が気に入られれば、昇給がちょこちょこあるクリニックもあります。

 

総合病院の外来の場合は、病院規定による経験年数を加味した基本給に加え、残業手当や昇給も全て規定通りになります。

残業は勤務する科によって多かったり少なかったりと違いますが、クリニックに比べると多いとされています。

給与形態のクリアさでは、クリニックよりも総合病院の外来の方がきちんとしていますね。

 

日勤だけで、もっとお給料のいい仕事ってあるの?……という方はこちらもチェック!

 

研修体制と医療安全管理

クリニックの場合、研修はほとんどありません。

 

総合病院の外来ナースの場合は、病院の看護部に所属していますので、ラダーや医療安全管理研修、院内感染対策研修など、様々な研修を受けなければなりません

研修によっては時間外の研修もありますし、研修に参加する義務があります。

 

医療安全管理体制もしっかりとしているので、ヒヤリハットをはじめとしたインシデントの報告書や、アクシデント発生時の報告書もきちんと書かなければなりません。

 

記録や検査を含めた業務量

クリニックの場合、記録は紙ベースですが、そもそも記録する事自体あまりありません。

 

検査も単科ですから簡単で決まったものしかありません

但し、クリニックの場合はレントゲン技師がいない所もあり、看護師が医師の指示のもとレントゲンや心電図、採血、視力、聴力など、様々な検査をすることがあります。

 

総合病院の外来の場合は、クリニックに比べると注射や点滴、検査介助や処置など、圧倒的に業務量は多いです。

記録はもちろんのこと、大きな検査の場合は、その前処置や簡単な内容の説明もしなければなりませんし、簡単な食事指導や生活指導もあります。

検査課やオペ室への申し送り、サマリーの作成などもあり、最初のうちはこれらの仕事を覚えるのがとにかく大変です。

 

接遇と管理体制

クリニックの場合、比較的元気な患者様が多いので、あくまでもお客様として丁寧な対応をしなければなりません。

総合病院の外来も、もちろん丁寧な対応が原則ではありますが、重症な方の対応もしなければならず、つい対応が雑になる事も……。

 

しかし、総合病院の場合は、患者様もそれを分かってくれているので、「仕方ない」と見逃してくれる事も多いです。

 

総合病院の場合は、クレイマーもかなり多いですが、クレイマー対応に慣れたスタッフも在中していますので、そういう言う意味では組織的に対応をしてくれます。

 

ただし、その分管理体制もしっかりしていますので、クリニックでは何気なく使用していた備品も、総合病院の外来ではきちんと在庫管理をしながら使わなければなりません。

 

やはりここが大事!人間関係

クリニックの場合、看護師の人数も少ないですし、医師はクリニックの経営者であることがほとんどです。

そのため、医師の意見は絶対です。

機嫌を取らなければなりませんし、看護師同志や事務の方とも仲良くしていかなければならないので、意外に疲れます。

 

比べて総合病院の場合は、医師は医局から派遣されているので、年ごとにメンバーも変わりますし、ドライな医師が多いです。

看護師も異動があり、メンバーが変わるので、例え合わない人が居てもなんとかやり過ごすことが出来ます。

その分、大勢いる他職種の人とも上手くやっていかなければなりません

 

要するに、クリニックは狭く深い関係性が求められ、総合病院の外来は広く浅い人間関係が必要になります。

クリニックの場合、もしスタッフや医師に性格的に合わない人なんていたら、針のむしろ状態で大変なことになってしまいますよね。

今はクリニック勤務だけど、将来的には総合病院の外来で働きたい!…と言う人はこちらをチェック!

 

クリニック以外に看護師で楽な仕事ってあるの?……という方はこちらもチェック!

 

看護師がクリニックから総合病院外来へ転職する時の心がまえ

ご覧の通り、看護師がクリニックから総合病院外来へ転職するのは何かと大変ですね。

 

しかし、ならばどうしてクリニックにずっといるのではなく、総合病院の外来へ転職しようと考えるのでしょうか?

ズバリ!答えは将来への不安です。

 

クリニックで一生働き続けるのは現実的に難しい

クリニックは医師が個人経営で成り立っている所が多いので、当然将来的な不安は出てきます。

例えば、クリニックの院長に後継ぎがいれば問題はありませんが、何らかの個人的な事情で解雇されるなんて事もありえます。

 

私の義妹が働いていたクリニックは、院長が急に亡くなり、何の準備期間もなくいきなり閉院になりました。

個人経営のクリニックなどは、医師が一人しかおらず、その医師が病気やけがなどで診療が出来なくなればそれまでです。

何の保証もないまま放り出されてしまう可能性があるのは、やはり心配ですよね。

 

自分が将来的にもずっと看護師として働きたいと思っているなら、総合病院の外来の方が長く勤務できるのはまず間違いありません。

 

日進月歩の医療から取り残されてしまうという不安感

現代医療は日進月歩です。

1年以上現場から離れてしまうと、まるで浦島太郎状態に陥ってしまいます。

 

クリニックで長く働いていると、同じ作業を繰り返している分には何ら問題を感じませんが、新しい医療や新しい看護の知識からはやはり遅れてしまいます

自分から進んで新しい知識を取り入れようとしなければ、それも当然と言えます。

 

総合病院の外来勤は、病院の看護部所属になりますので、教育カリキュラムがしっかりとしており、医療安全や院内感染対策の研修もしっかりとやってくれます。

院内の教育担当者は、オンタイムで最新の情報を仕入れて来るので、時代に取り残されてしまう事はまずありません。

 

要するに、同じく日勤だけの仕事をしていても、現代医療や新しい看護の知識から取り残されずに済むのです。

 

もちろんその分、時間外研修があったり、自分のキャリアアップのために院外研修に出たりする手間はあります。

ですが、看護師として働いていく上での知識を、新しく更新出来るのは安心ですね。

 

給与形態のクリアさが有難い

総合病院の場合は労働組合のある所も多く、定期的に経営陣と雇用者代表との間での交渉があります。

基本給のベースアップ額の見直しや福利厚生条件の見直しがきちんとされるので助かります。

 

また給与形態がクリアなので、自分が年間でのぐらいベースアップし、ボーナスがどれだけ貰えるか、退職金がどれだけ貰えるのか、有給休暇や福利厚生はどうか、定年後の継続雇用はあるか等、自分の将来の見通しが立ちやすいという利点があります。

 

組織体制や教育がしっかりしている分、自分も甘えてはいられない

このように、総合病院の外来の場合、経営母体がしっかりと組織化されている事で、クリニックよりも教育体制が充実し、新しい知識が学べると共に、自分の給与形態もしっかりと把握することができます。

 

ただし、業務内容は、今までクリニックでぬるま湯に浸かっていたようなものではなくなります

少しの見落としが大きな事故に繋がるため、「まぁ、ちょっとぐらいいいか…」というのはNGになります。

 

確認に確認を重ねてまた確認……というのが常識になりますので、結構細かい抜けであってもしっかりと指摘されます。

これはあなたが苛められている訳ではなく、組織全体でミスを減らすための取り組みをしている結果ですから、注意をされても落ち込んではいけません。

 

また、時間外であっても、勉強はしっかりしなければなりませんので、その点は覚悟をしておきましょうね。

 

今はクリニック勤務だけど、将来的には総合病院の外来で働きたい!…と言う人はこちらをチェック!

 

看護師がクリニックから総合病院外来へ転職するには?

いかがでしたか?

同じ外来だけの仕事でも、クリニックと総合病院の外来では、その業務内容や人間関係などにかなりの違いがあること、総合病院の外来で働く場合は、細かい指摘をされても医療安全上やむを得ない事と理解し、知識の向上のために研修にも積極的に参加するという心構えが必要だとおわかり頂けたでしょうか?

 

しかし、今現在クリニックで働いている看護師が、総合病院の外来へ転職しようとしても、具体的にどう探したら良いかわからないという人は多いはずです。

 

「総合病院への就職を希望したら、外来じゃなくて病棟に配属されたりしない?」

「総合病院の外来に就職したいのに、外来の求人がほとんどないんだけど、どうしたらいいの?」

と疑問に思っている人は、一体どうしたら良いのでしょう?

 

自分の身の安全のためにも転職サイトを利用する

実は、総合病院の場合、それまで病棟で勤務していた看護師が出産後に外来に異動するパターンが多く、外部への募集数が少ない傾向にあります。

それを知らずに総合病院へ転職してしまうと、『外来が空くまで病棟勤務で…』とか、『同じ日勤なのでオペ室勤務でお願いします』というように、病院に都合のいいように使われかねません

 

酷い場合だと、救急外来に配属され、残業が多い上に、オンコール待機までさせられる羽目になったりします。

総合病院の外来の募集を探すのだけでも一苦労なのに、いざ見つけて面接をしてみたら外来以外に配属されてしまうなんて、絶対に嫌ですよね。

 

そうならないためにも、総合病院へ転職する時は、転職サイトの転職コンサルタントに相談する事をお勧めします。

 

転職コンサルタントなら登録して希望の条件を伝えておくだけで、総合病院の外来に空きができ次第、あなたに教えてくれます

 

少ない求人情報の中から、総合病院の外来を探してくれる上、病院の場合は配属場所について病院側と細かく打ち合わせをしてくれます。

もし万が一、あなたの望まない勤務場所へ配属された場合に、はっきりと『採用条件と違う』ことを病院側に指摘もしてくれます。

 

要するに、あなたが病院に上手く言いくるめられないための防波堤になってくれるのです。

有難い話ですよね。

 

また、給料の不満で総合病院外来への転職を考えている人は、給料の高い(昇給が結構ある)クリニックへの転職も視野に入れてもいいでしょう。

その際も、転職サイトの転職コンサルタントに相談しておけば、お給料の良いクリニックを探してくれます。

 

今現在働いているクリニックからの転職を考えている人は、転職サイトを上手に活用して、あなたが望む理想の転職先に巡り合いましょう。

 

転職サイトってどう選べばいいのかわからない……という方はこちらもチェック

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執筆者情報

ナースの楽園編集部
ナースの楽園編集部
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